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トム・フォード

【トム フォード】カフェ ローズ 2023年版(アントワン・リー)

トム・フォード
©TOM FORD
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カフェ ローズ 2023年版

原名:Cafe Rose
種類:オード・パルファム
ブランド:トム・フォード
調香師:アントワン・リー
発表年:2023年
対象性別:女性
価格:50ml /25,300円
公式ホームページ:トム・フォード

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新たにすこしだけ生まれ変わった「カフェ ローズ」

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かつてトム・フォードの「プライベート ブレンド コレクション」の中の「真夜中の庭園」=ジャルダン・ノワール・コレクション(このコレクションのコンセプトは、「あなたを滅ぼしてしまうほどスリリングで美しい暗闇」)のひとつとして、2012年に発売された「カフェ ローズ」は、永らくトム・フォードの定番フレグランスとして愛されてきました。

この香りは、高砂に移籍したアントワン・リーのジボダン社在籍時の最後の調香となりました(トム・フォードのために「アジュレー ライム」と「ヴァイオレット ブロンド」も調香しています)。

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そんな「カフェローズ」が一旦廃盤となり、トム・フォード・ビューティの2024年春コスメ「カフェ ローズ コレクション」(2024年3月16日より)の先駆けとして、2023年に転生を遂げたのでした(日本では2023年12月1日より全国販売)。

シグネチャー コレクション」として再調香されたこの香りは、トム・フォードの香水を愛する人よりも、トム・フォード・コスメを愛する人々をターゲットにした香りとなっています。

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ローズしか感じない日もあれば、コーヒーを感じる日もある神秘的な香り

©TOM FORD

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オリジナルの「カフェ ローズ」が、心の闇に咲くローズなら、こちらはその闇が明るくなっていく気配を感じさせる、悪魔の囁きを排除したクセのないローズです。

最初から気品溢れるベルベットのようなターキッシュローズの香り(ジャミーではない)が新鮮に漂いはじめます。すぐに二酸化炭素抽出されたコーヒーが温かく注ぎ込まれていくのですが、ひっそりとローズガーデン近くの奥まった席に座り、淹れたてのコーヒーを前に座る淑女のようなしずやかさがあります。

だんだんとカルダモン、コリアンダーといった温かいスパイスに導かれ、イランイランの甘やかさと共に、ブルガリアンローズが加わり、薔薇が気高く咲き誇ります。そしてパチョリが注ぎ込まれ、コーヒーと結びつき、ミステリアスなムードを満ち広がらせてゆきます。

スパイスが強く出るので、コーヒーのニュアンスが感じられない人もいることでしょう。この香りが優れているのは、まさにこの部分にあるのです。つまり、ローズを強く感じる瞬間と、コーヒーを強く感じる瞬間が現れる、身に纏うたびに新鮮なときめきを与えてくれる香りなのです。

やがてフランキンセンスとサンダルウッドが、コーヒーを注ぎ込まれたローズの官能性を満ち広がらせるように、柔らかく、ふくよかにクリーミーなバラの香りで満たしてくれるのです。

トム・フォードのフレグランスのボトルカラーのセンスの良さには、いつも驚かされます。この「カフェ ローズ」のボトルも素晴らしく、「ノワールプールファム」から誕生したおなじみのボトルデザインに、エレガントなブラウンがかったローズピンクカラーで、半透明のフレグランスボトルには、スミレ色をしたブロンズ調の蓋とプレートを配しています。

キャンペーンフィルムは、リアン・ヴァン・ロンパエイをミューズに、スティーヴン・クラインにより撮影されました。

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香水データ

香水名:カフェ ローズ 2023年版
原名:Cafe Rose
種類:オード・パルファム
ブランド:トム・フォード
調香師:アントワン・リー
発表年:2023年
対象性別:女性
価格:50ml /25,300円
公式ホームページ:トム・フォード


トップノート:ターキッシュローズ Orpur®、コーヒー CO2
ミドルノート:ブルガリアンローズ Orpur®、パチョリ、カルダモン、コリアンダー、コモロ産イランイラン
ラストノート:フランキンセンス、サンダルウッド