エレクトリック チェリー
原名:Electric Cherry
種類:オード・パルファム
ブランド:トム・フォード
調香師:ルイーズ・ターナー
発表年:2023年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/36,300円、50ml/53,350円
公式ホームページ:トム・フォード
生きる楽しさを表現したようなポップなチェリー
2018年11月に発売されたトム・フォードのプライベート ブレンド コレクションの「ロストチェリー」は、世界的に大ヒットし、ブランドを代表する香りになりました。
究極の愛欲の世界へと足を踏み入れる「処女喪失=Lost Cherry」の香り。それは少女が大人になることへの怖れと憧れ。その複雑な感情が、トンカビーンが漂わせる大人の世界の誘いにより、憧れがはるかに上回り、若さが果実のように弾ける喪失の瞬間を香りにしたものでした。
そんなチェリーの世界へとさらに耽溺させるようにチェリー・コレクション三部作のうちのひとつとして2022年に「チェリー スモーク」が発売されました(日本では2023年2月10日に発売)。
そして、さらに3月3日に発売されたのが「エレクトリック チェリー」です。三部作すべての調香は、ルイーズ・ターナーにより行われました。この香りは〝どうにも止めようのない輝きを放つ、キラキラ笑顔のチェリー〟と言えます。
しゃぶってごらんよ、真っ赤なさくらんぼ
圧倒的にキラキラ輝くチェリーの香りは、ジンジャエールの導火線に火がつけられた瞬間からはじまります。そしてすぐにモレロチェリーがどうにも止まらぬほど、強い甘さと酸っぱさと苦みを弾けさせるのです。
〝愛することと裏切ることは同じこと〟と言わんばかりに、モレロチェリーはアンブレットとピンクペッパーの電流に感電し、もっともっとジェラートのように冷たくフレッシュにピリリとフルーティーに弾け、やがて燃え尽き、溶けてゆくのです。
まるでモレロチェリーの特製ジェラート〝アマレナタ・クロカンテ〟が甘やかなジャスミンに溶かされ、素肌の上で引き伸ばされていくようです。
そして、アンブレットと結びつき、南の国の熱帯夜のプールサイドのような香りと共に、失われたモレロチェリーは、トム・フォードが標榜する〝恋のはじまり〟を全身に感じ取らせるようなマラスキーノ・チェリーへと変化し、幸せに満ちた明るい余韻を残してゆくのです。
エスカーダのトロピカルなサマー限定フレグランスと比較される香りです。
香水データ
香水名:エレクトリック チェリー
原名:Electric Cherry
種類:オード・パルファム
ブランド:トム・フォード
調香師:ルイーズ・ターナー
発表年:2023年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/36,300円、50ml/53,350円
公式ホームページ:トム・フォード
トップノート:チェリー、ジンジャー
ミドルノート:ジャスミン・サンバック
ラストノート:アンブレットリド(ムスク)、ピンクペッパー