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【ゲラン】ラ プティット ローブ ノワール オーデトワレ(ティエリー・ワッサー)

ゲラン
©GUERLAIN
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ラ プティット ローブ ノワール オーデトワレ

原名:La Petite Robe Noire Eau de Toilette
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2012年10月
対象性別:女性
価格:30ml/9,680円、50ml/14,410円
公式ホームページ:ゲラン

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露出した肌にエレガンスの魔法をかける香り

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2012年に、ゲランがリトル・ブラック・ドレスを愛する20代の女性のために生み出した「ラ プティット ローブ ノワール」シリーズの第二弾フレグランス。

元々は2009年のバレンタインデーのために、デルフィーヌ・ジェルクが調香した、リトル・ブラック・ドレスという意味のこのフレグランスを限定販売したのが始まりでした。

フレッシュ・フローラルの香りは、ゲランの五代目専属調香師ティエリー・ワッサーにより調香されました。世界ではオーデパルファン→オーデトワレの順で発売。しかし、日本においては、2012年にオーデトワレ、2013年にオーデパルファンの逆の順で発売されました。

ラ プティット ローブ ノワール オーデパルファンとは全く別の香りです(パルファンはローズが強調され、トワレはオレンジ・ブロッサムが強調されている)。

この香りは、肩と脚を露わにするファッションを好む女性のためにゲランが生み出した〝エレガンスの魔法〟のような香りです。

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≪女子力UP≫や≪モテ香水≫という風評被害を受けた香り

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甘酸っぱいサワー・チェリーが魔法使いとして登場します。そして、際限なくその魅力を伝えんと無邪気に開花するローズ、ジャスミンの香りに魔法をかけていきます。〝食べたくなるジューシーな花〟の誕生です。

そこにパチョリが重なり合うことにより、セクシーなファッションでありながら、姿勢が良く、育ちの良い女性像を思い浮かべさせる〝食べたくなる高嶺の花〟の香りとなります。この香りのはじまりは、まさにフレッシュフルーティーにエレガンスをひとさじといった感じです。

やがてミドルノートにおいて、透明感あふれる甘いオレンジ・ブロッサムが香り全体を包み込んでいきます。と同時に、だんだんと姿を現すアップルとブラックカラントに対して、魔法使いチェリーは、第二弾の魔法をかけます。リトルブラックドレスの一部がシースルーになっていく瞬間です。

このあたりから存在感を示すホワイト・ムスクとホワイト・アンバーが、この香りに大いなる失望と安定感を与えてくれます。そして、魔法使いチェリーはどこかに飛び去ってしまいます。

かくして、香りの甘さを抑えつつも、ドレスのスカートと頭がひらひらと動くたびに〝若気の至り〟という名の〝若さの特権〟を拡散する手助けになってくれます。

発売当時、国内外の空港の免税店において、最も目立つディスプレイ展開をしていました。そして、その甲斐あって、従来のゲランのイメージを覆すほどに、10代から20代の女子に親近感を与えることに成功しました。

さらに女性ファッション誌においても、このフレグランスを評して≪女子力UP≫や≪モテ香水≫という言葉が氾濫しました。その安っぽいキャッチコピーのため、≪ブランド嗜好の薄っぺら女子に相応しい≫最もゲラン帝国に相応しくないフレグランスという有難くない評価を受けてしまった不幸の香りとも言えます。

ゲランを象徴する「ルール ブルー」や「ミツコ」の逆さハートをモダンにアレンジしたボトル・デザインが特徴的です。そして、ボトルには、ベアトップのLBDが描かれています。

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のタイトルシークエンスなどを担当したオリヴィエ・クンゼルフローランス・デガが手がけた、ナンシー・シナトラの「にくい貴方 (These Boots are Made For Walkin’)」に合わせたキャンペーン・アニメーションがとてもお洒落です。

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香水データ

香水名:ラ プティット ローブ ノワール オーデトワレ
原名:La Petite Robe Noire Eau de Toilette
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2012年10月
対象性別:女性
価格:30ml/9,680円、50ml/14,410円
公式ホームページ:ゲラン


トップノート:ジャスミン、ローズ、グリーンノート
ミドルノート:サワー・チェリー、オレンジ・ブロッサム、アップル、ブラックカラント
ラストノート:パチョリ、ホワイト・アンバー、ホワイト・ムスク