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【ディプティック】ヴェチヴェリオ オードパルファン(オリヴィエ・ペシュー)

ディプティック
©Diptyque
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ヴェチヴェリオ オードパルファン

原名:Vetyverio Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:ディプティック
調香師:オリヴィエ・ペシュー
発表年:2017年
対象性別:ユニセックス
価格:75ml/28,270円
公式ホームページ:ディプティック

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ハイチ産ベチバーのみ使用したEDP版

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ディプティックから2010年に発売された「ヴェチヴェリオ」(オード・トワレ EDT)は、メンズ・フレグランスの主要原料として使用されるベチバーを、ローズなどの天然香料を駆使し、ジェンダーレスにした香りです。オリヴィエ・ペシューにより調香されました。

2017年に誕生したオード・パルファム・ヴァージョン(EDP)では、EDTで使用されていた二種類の天然のベチバーを、ハイチ産ひとつに絞っています。

ここで使用されているハイチ産ベチバーは、ミネラル塩に富む火山性土壌があるハイチの南西部のマッセー村、フーコー村、バスレ村で栽培している高品質なものです(ジボダン社)。

土壌が良いベチバーは3メートルも根を伸ばします。その黄金色に輝く根っこ(通常のベチバーの根は太くてくすんでいる)にこそ、スモーキーな木と土の匂いが含まれているのです。24時間かけてゆっくり水蒸気蒸留と分別蒸留されたエッセンスが使用されています。

合成香料でベチバーの香りを強くするのではなく、25%の天然のベチバーエッセンスの過剰摂取により、ハイチ産ベチバー本来の多面的な魅力(フレッシュ、フルーティー、フローラル、スモーキー、ウッディ)を引き出し、アルコール濃度を高めたことで、それぞれの面に更なる奥行きを与えることに成功しています。

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うっとりするようなローズとベチバーの香り


EDP版は、弾けるようではなく、内面に入り込んでいくような精神性を感じさせるシトラスとベチバーのアロマティック・ブレンドからはじまります。

酸味のあるグレープフルーツとジューシーなマンダリン・オレンジが、ハイチの潮風と草を感じさせるアロマティックなベチバーの土壌に浸透していくようです。肌という土壌の上に、透き通るようなベチバーが栽培されているように錯覚してしまうほどの爽やかさです。

やがて、EDT版において存在したヴァラエティ豊かな花の香りは、ターキッシュローズひとつに絞られ、ベチバーの土壌に花を咲かせます。実に不思議なことに、ここで、ローズはベチバーに魅力を与える役割を果たすのではなく、ベチバーとパチョリにより、緑のキラメキを与えられ、柔らかく美しいスモーキーローズな芳香で全てを包み込んでゆくのです。

そして、香りは、ドライダウンへと向かい、パチョリとベチバーが渾然一体となったフレッシュウッディーな黄金の輝きの中に、身も心も優しく置き去りにしてくれるのです(ほのかなローズも混ざり、ソーピィーさを感じさせる)。

ここまでうっとりするようなベチバーの香りはなかなか存在しません。EDT版がドラマティックであるなら、こちらはロマンティックです。

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香水データ

香水名:ヴェチヴェリオ オードパルファン
原名:Vetyverio Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:ディプティック
調香師:オリヴィエ・ペシュー
発表年:2017年
対象性別:ユニセックス
価格:75ml/28,270円
公式ホームページ:ディプティック


トップノート:グレープフルーツ、マンダリン・オレンジ
ミドルノート:ターキッシュ・ローズ
ラストノート:ハイチ産ベチバー、パチョリ