オムニア ガーネット
原名:Omnia Indian Garnet
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2014年
対象性別:女性
価格:25ml/7,040円、40ml/9,790円、65ml/12,100円
マンダリンガーネット=オレンジの香り
私はすぐにインドの光を浴びている自分に気づきました。インドでは、夕方になると、太陽が沈むにつれて、すべてのものがこの非常に独特なオレンジ色の陰影で彩られるのです。
アルベルト・モリヤス
2014年に『オムニア』シリーズ第六弾として発売された「オムニア ガーネット」は、インドとマンダリンガーネットからインスパイアされた香りとして1年半の歳月をかけてアルベルト・モリヤスにより調香されました。
紀元前3100年頃の古代エジプト人にとってガーネットは、生命を象徴する宝石でした。元々の名前の語源は、ラテン語で(柘榴の)「種」を意味する「グラナタス」から来ています。そして、3世紀から4世紀にかけて古代ローマ人に愛され、シグネットリングには必ず使用されていました。
マンダリンガーネットは、1991年、ナミビアとアンゴラの国境を流れるクネネ川近くの、地球上で最も辺鄙で手つかずの土地で発見されました。この灼熱の太陽のような宝石は、瞬く間に世界中のジュエリー愛好家の心を虜にしていったのでした。
ローマとムガールの両帝国を結びつけるガーネットの輝き
インドを象徴するチューベローズやサフランからインスピレーションを受けたこの香りに、シチリア産のマンダリンを使用して、ブルガリのルーツとのつながりを強調するようなローマ風の特徴を香りに与えました。
さらにこれらの成分にオスマンサスを加えることで、全体的な柔らかさと官能性を高めました。そして、最後に非常に温かみのあるインディアン・ウッドの香りで全体をまとめ、この香りに現代的なニュアンスを与えています。
アルベルト・モリヤス
マンダリンガーネットの如く、灼熱の太陽のように煌めくシチリア産マンダリンオレンジの明るく爽やかなジューシーな芳香の中に、円やかなインド産サフランが浸透していくようにしてこの香りははじまります。
ローマとムガールが結びつき、ひとつの〝香りのガーネット〟は解き放たれるのです。ここには、しっかりした甘さというよりも、悠久の歴史の流れを思わせる爽やかにエレガントなオレンジの芳香に包み込まれてゆきます。
やがて、だんだんと柔らかな甘さを携えてオスマンサスが、バターのようなインド産チューベローズに支えられながら現れます。オレンジの光を色濃くするのではなく、淡くしていくように溶け込んでゆきます。
そして、アンバーとインディアンウッドが温かにクリーミーかつソーピィーなスパイシーオレンジの余韻を残してくれます。
オレンジはインドで最も神聖なカラーのひとつです。そんなインドからインスパイアされた香りなのですが、スパイシーかつオリエンタルな要素は存在しない香りです。
この頃のブルガリのフレグランス部門は、ジュエリー部門に次ぐ年間総売上の23〜25%を占めており、オムニアシリーズはブルガリのフレグランスの中でもトップセールスを記録していました。
キャンペーン・モデルに、スーパーモデルのエディータ・ヴィルケヴィシュッテが起用されていました。
香水データ
香水名:オムニア ガーネット
原名:Omnia Indian Garnet
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2014年
対象性別:女性
価格:25ml/7,040円、40ml/9,790円、65ml/12,100円
トップノート:シチリア産マンダリンオレンジ、オレンジ、インディアンサフラン
ミドルノート:オスマンサス、インディアン・チューベローズ
ラストノート:アンバー、インディアンウッド