撮影中妊娠していたミア・ファロー
デイジー・ブキャナン・ルック2 ルーズシルエットドレス
- ホースヘアのキャプリーヌにシルクのスカーフを巻いて、顎で緩やかに結ぶ
- ベージュのレイヤードスタイル、アンブレラスリーブ
- 籐で作ったミニバッグ
- 白のツーポインテッドハイヒールサンダル
- 35万ドルの一連ロングのパールネックレス
撮影当時ミア・ファローはアンドレ・プレヴィンとの子供を身篭っていたため、クローズアップが多用されました。そして、衣裳もゆったりとしたシルエットで仕立てられ、日を追うごとにフリルを増やし、膨らんでいくお腹が目立たないようにしたのでした。
ジュエリーは全てカルティエ
デイジー・ブキャナン・ルック3 ソフト・ラベンダードレス
- ホースヘア・キャプリーヌ、紫のシルク・リボンにローズのコサージュ
- ソフト・ラベンダー色の透け透けのシフォンドレス
- 35万ドルの一連ロングのパールネックレス
- 首にスカーフ、カルティエの二匹のインコのブローチ=ラブバードブローチ
- 白のツーポインテッドハイヒールサンダル
1920年代の文化に対してアメリカで再評価が始まったのは、1968年のベヴィス・ヒリアーの「アール・デコ」が出版されてからでした。そして、同時期、カルティエもアール・デコ・コレクションを発表しました。本作で使用されたジュエリーは、パーティ・シーンで富豪階級のエキストラがここぞとばかりに先祖伝来のジュエリーを身に着けてきたもの以外は、全てカルティエから提供されたものでした。
ミア・ファローとロイス・チャイルズが身に着けたカルティエのコレクションには8万9千ドル(現在の2億5千万円)の保険がかけられました。ラブバードブローチには、ルビー、オニキス、ダイヤモンドが散りばめられており、1928年に作られたものです。