メシャン ルー(いじわるオオカミ)
原名:Méchant Loup
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:1997年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/24,420円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
いじわるオオカミ
「メシャン ルー」はフランス語で「いじわるオオカミ」という意味です。すごいネーミング・センスです。しかも、アメリカでは「ビッグ バッド ウルフ(極悪オオカミ)」または「アングリー ウルフ(怒りんぼうのオオカミさん)」という名前で発売されていました。グリム童話の「赤ずきん」の世界観からインスパイアされた香りです。
リコリスとヘーゼルナッツ、ハニーがコントラストを奏でるウッディ・スパイシーの香りは、怒れる調香師ベルトラン・ドゥシュフールにより1997年に調香されました。なんといじわるなオオカミがいる森をイメージした香りなのです。男性がまとうと力強く洗練された男らしさが強調され、女性がまとうと柔らかくグルマンな印象になる香りと言われています。
このオオカミとは、ピンクレディーが「SOS」で歌っていた意味でしょうか?つまり「男はオオカミなのよ。気をつけなさい」という歌詞です。な~んだ、オオカミの香りと思いきやとても優しい香りだと思っているうちに隠された牙で食べられちゃう香りなのでしょうか?
雨上がりの深緑の森のグリーンな香りに、リコリスがペッパーと絡み合うオープニングから、ヘーゼルナッツの香ばしさとハニーの甘さに香り全体が優しく包み込まれていきます。この辺りから謎の獣臭がほんのりと香り立ちはじめます。そして、ラストには、官能的なミルラを伴った温かいウッディによってドライダウンしていきます。花が一切咲かない森の香りです。
ズーロジストの創立者ヴィクター・ウォンが、ブランドを設立するにあたり最も影響を受けた香りのひとつです。
彼はこの香りについて「私は、〝いじわるオオカミ〟は、凶暴なオオカミや濡れた犬のイメージではなく、アニマリックでもないハーバルな香りだと感じました。伝統的な中国のハーブティーである五花茶を連想させる香りで、ローストしたカモミールやハニーの香りもしました。私にとってはタンブクトゥよりも大好きな香りでした」と言及しています。
ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「メシャン ルー」を「ウォータリー・ハーブ調」と呼び、「「いじわるな狼」という名の香水。でも、なんだか濡れた犬のような香りがするだけ。」と1つ星(5段階評価)の評価をつけています。
香水データ
香水名:メシャン ルー(いじわるオオカミ)
原名:Méchant Loup
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:1997年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/24,420円
販売代理店ホームページ:ラトリエ デ パルファム
トップノート:ペッパー、リコリス
ミドルノート:ヘーゼルナッツ、クリ
ラストノート:ハニー、トンカビーンズ、ミルラ、シダーウッド、ガイアックウッド