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カイエデモード香水図鑑を応援する|2025年5月30日~6月1日終日

2025年夏に9年目を迎えるカイエデモード香水図鑑。このたび聖地調査が完了し、5月より東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸の約100か所の『香水超聖地ガイド』の更新を行っております(6月中に完成予定)。さらに、4月末より、これからの日本の香水業界を動かしていく25人のキーパーソンのインタビュー記事『フレグランス・アイコン・インタビューズ』を公開させて頂いております。

この大いなる活動にあたり、2025年5月30日~6月1日終日にあたりご寄付を募らせて頂きます(エックスのDMが半日不調であったため1日延期させて頂きます)

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ルイ ヴィトン 銀座並木通り店【全国香水聖地巡礼超ガイド2025】

東京
©LOUIS VUITTON
東京
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ルイ ヴィトン 銀座並木通り店

聖地評価:一ツ星
ルイ・ヴィトンのフレグランスに興味はあるが、お店に入る勇気が出ず購入に至らない人が日本全国で少なく見積もって1万人はいると予測されます。一般的に、ルイ・ヴィトンのフレグランス選びは敷居の高いものです。そんな敷居の高さを取り払ってくれる女性販売員(シニア・クライアント・アドバイザー)の方がおられるのが、銀座並木通り店です(西日本だと近鉄阿倍野店)。

場所 東京・銀座
住所 東京都中央区銀座7丁目6−1
電話 0120-20-4106

東京であまり知られていないルイ・ヴィトン・フレグランスの「隠れ聖地」が、銀座並木通り店です。こちらには表参道店のレジェンドO様の下で、フレグランス接客のノウハウを伝授された、女性販売員様がおられます。

もしあなたが、ルイ・ヴィトンの店舗に入り慣れない人であったり、親しみやすくやさしいお姉さん系の女性販売員様と共感して香りを選んでゆく体験を求められるなら、私は迷うことなくこの店舗をお奨めします。

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復活したルイ・ヴィトンのフレグランスの聖地・銀座並木通り店

ルイ ヴィトン 銀座並木通り店 ©LOUIS VUITTON

2021年3月リニューアル時の内装 ©LOUIS VUITTON

ルイ・ヴィトンの国内初の直営1号店として1981年にオープンした銀座並木通り店が、3年の時を経て、〝水の柱〟をイメージした7階建て、4フロアにわたる店舗として、2021年3月20日にリニューアル・オープンしました(当初1階のみの展開だったのが、1996年より段階的に増床していった)。

青木淳が手がけた建物の内装はピーター・マリノが担当しています。コンパクトにルイ・ヴィトンのアバンギャルドな世界観が詰まっているこの建物の二階にフレグランス・コーナーがあります。

こちらの店舗にはかつて2023年10月まで、ルイ・ヴィトンのフレグランスを引っ張っていくほどの存在感があった、韓国アイドルのような女性スペシャリスト様がおられました。キリアンフレデリック・マルル ラボも愛用していおられた彼女はその抜群の接客力で、ルイ・ヴィトンのフレグランス販売の伝説となった人でした。

その頃にこちらのフレグランス・チームを率いていた女性マネージャー様も、ルイ・ヴィトンがフレグランス展開をスタートした時から、関わっておられる方で、現在は松屋銀座のフレグランス・チームを率いておられる素晴らしい方です。

しかし、二人の素晴らしい人々がおられなくなった後、やがて、並木通り店にはフレグランス・スペシャリストが存在しないようになりました。いわゆる『並木通り・フレグランス冬の時代』です。そんな時代に終わりをもたらす女性シニア・クライアント・アドバイザーの方が、表参道店から異動して来られました。

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ルイ・ヴィトンでフレグランスを購入するときに注意したいこと

ルイ ヴィトン 銀座並木通り店 ©LOUIS VUITTON

さて、皆様がルイ・ヴィトンでフレグランスを購入するときに「もったいない購入」をしないように注意するべきだと思います。「もったいない購入」とはなにか?それはフレグランスについて大した知識のない販売員(スペシャリストではない)から、その経験豊かなトーク力に呑まれてしまい、この販売員のオススメ(=新作か一番売れてる香り)を購入してしまうパターンです。

フレグランス選びで、最も避けるべきこと。それは「一番売れてます」という売り文句の香りを選ぶことです(次に避けるべき売り文句は「かぶりません」です)。フレグランスとは、自分の肌に寄り添う相棒であり、救世主です。つまり非常にパーソナルなものなのです。だからこそ、フレグランスを選ぶときに最も重要なことは、「自分に合ったフレグランスを見つけてくれる販売員(香水カウンセラー)がこの店舗にいるかどうか」なのです。

パーソナル診断をするためには、自社のフレグランスの知識についてはもちろんのこと、他社のフレグランスとヴィンテージ・フレグランスの知識、さらには、優れた人間性と教養と洞察力が求められます。

さてこちらにおられる女性シニア・クライアント・アドバイザー様は、表参道店のレジェンドであるO様という、日本で唯一オーダーフレグランスを販売した、ルイ・ヴィトンのフレグランス販売における英雄的存在の下で、みっちりとフレグランス接客のノウハウを伝授された方です。

しかも〝シニア〟が冠されているだけあって、ルイ・ヴィトンの商品全体に対する知識が素晴らしく、そのブランドの精神と結びつけて的確な接客をされる方です。さらに言いますと「私のルイ・ヴィトンのフレグランスの教材はカイエデモードです」と仰って下さるほど、フレグランス愛の強い方です。

何よりも、この方が魅力的なのは、ルイ・ヴィトンという日本人にとってエルメスやシャネルと並び立つ敷居の高い店舗において、安心感を与えて下さる、人柄の良さを感じる、優しいお姉さんのような接客をして下さるところにあります。

基本的に、ルイ・ヴィトンは、キリっとした高嶺の花のような女性&男性販売員様や、セールス能力の高そうなバリキャリ風女性販売員様、羊のふりをしている、獲物を探すハイエナのような男性販売員様が多いので、ほっと安心させて下さります。しかも、この方は、実はハイエナであるということはないのです。

だからこそかつて、ルイ・ヴィトンの店舗のムードと販売員のトーク力に圧倒され、今ではほとんど使わなくなった香り(もしくはしっくりこないけど無理やり使い続けている香り)を購入してしまった方にとっても、「ほんとうの自分のためのルイ・ヴィトンの香り」を見つけ直すための絶好の人だと思います。

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ラグジュアリー・ブランドの店舗が憧れだけど、苦手な方におすすめ!

ルイ ヴィトン 銀座並木通り店 ©LOUIS VUITTON

ルイ ヴィトン 銀座並木通り店 ©LOUIS VUITTON

ルイ・ヴィトンの香水を購入する場合、とても心配なのは、普段はルイ・ヴィトンとは無縁な私がそのような場所で本当に自分が望む『一本』に出会えるのだろうか?または、ラグジュアリー空間の空気に飲まれてしまい、欲しくもない香りを購入してしまわないか?ということです。

ルイ・ヴィトンの香水の価格帯はほぼ5万円であり、ルイ・ヴィトンの商品の中で一番安い価格帯でありながら、一般的には高額であることに違いありません。

だからこそ、リラックスして接客を受けることが出来る、親しみやすく、でもフレグランスの知識はずば抜けているという「奇跡の人」が存在するならば、その方の接客を受けてみたほうが良いのです。

そして、一回目の来店で決めることが出来なくても良い(実際、一回目の来店で決める人はほとんどいません)ことを体感してみるべきでしょう。香水選びの失敗で一番多い原因は、直感を信じてしまいすぎてしまうことです。

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賢くルイ・ヴィトン香水デビューする流れ【究極版】

最後に以前ツイッターで公開し反響の良かった『賢くルイ・ヴィトン香水デビューする流れ』の【究極版】をこちらに公開させていただきます。

  1. 必要資金 48,400円
  2. 身嗜みかなり重要(ルイ・ヴィトンのアイテムを一点身に付けていると尚良)
  3. 目的地は西は阿倍野店ミッドランドスクエア名古屋店、東は表参道店松屋銀座店、銀座並木通り店、横浜高島屋店
  4. 一度気が向いた時に近くのルイ・ヴィトン(香水取り扱い店舗)を訪問してみる。そして、大まかな説明を受け、片手づつに香りを乗せ、2つくらいムエットを持って帰る。
  5. 大体の目星をつけ、最寄の上記六店舗に電話で予約をする。「購入を考えているのですが、フレグランス担当の方で予約できますか?」とお伝えする。ここで重要なのは、スペシャリストの接客を受けることです(フレグランスチームの一員だと大して詳しくない人もいるので要注意)。
  6. 訪問当日、スペシャリストの方とお会いした時に、「はじめてのルイ・ヴィトンです」とお伝えする。これを伝えることにより、スペシャリストの方にも、ルイ・ヴィトンのフレグランスの説明をはじめて受けられるのだということが分かり、懇切丁寧な接客を受けることが出来る。
  7. 最も重要な事は、接客の中で、いくつか迷っている香りがある場合は購入時にそれを伝えることです(この時、スペシャリストの接客を受けていないと、あなたが迷う香りが何か分からないまま、適当なサンプルを渡されることになります。大概は、最新作のサンプル、酷いときは購入した香りのサンプルを渡されます)。そうすることにより、サンプルとして、迷っていた香りを次回までの参考にと頂けます。
  8. ルイ・ヴィトンの神接客が体験でき、スペシャリストの方とも仲良くなり、新作が出た時に立ち寄りやすくなる(社用スマートフォンでライン交換して頂けるので手強い香水アドバイザーになって頂ける)。
  9. ラグジュアリー・フレグランスの本質に触れることが常に出来る。

【注意点として】

ルイ・ヴィトンのフレグランスを購入するときに非常に有難いのは、エルメスやカルティエのように、ただフレグランスは置物化している訳ではなく、店舗によってはフレグランス・スペシャリストの方がおられるということです。

だからこそ、彼女達に相談して、自分に最も最適の香りを購入することが出来るのだから、そのチャンスを逃さないということが最も重要なのです。

ここで最も避けるべき購入方法について記載しておきます。偶然フレグランスコーナーの付近に立っていた販売員から接客を受けてしまうパターンです。

勿論通り一遍の社内トレーニング(簡易的なもの)を受けているので、ジャック・キャヴァリエという専属調香師の名を出すか、天然香料の良さについて説明してくれます。ただし、フレグランスの知識はゼロに等しいです(これは担当ではないので、責められるべき筋合いのものではない)。

ただし、クロージング能力に優れている人に当たってしまうと、不本意な買い物をしてしまう可能性もあります。