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クリスチャン ルブタン

【クリスチャン ルブタン】ルビラージ(ダフネ・ブジェ)

クリスチャン ルブタン
©Christian Louboutin
この記事は約3分で読めます。

ルビラージ

原名:Loubiraj
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ルブタン
調香師:ダフネ・ブジェ
発表年:2020年
対象性別:女性
価格:50ml/25,190円、90ml/39,930円
公式ホームページ:クリスチャン・ルブタン

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逆襲のルブタン。きみはいま、終局の涙を見る・・・

©Christian Louboutin

2016年9月に、シューズの世界に革命を起こしたように、フレグランスの世界に革命を起こそうとしたクリスチャン・ルブタンは、完全にマーケットを見誤り、ルブタン本人の香りに対する無知を露呈するほどに、完膚なきまでに打ちのめされる事になりました。

そして、ルブタンは、友人のフレデリック・マルから、香りを創造する時のプロデュース術を学び取り、雪辱を果たす為に、2年の月日をかけました。かくして、2020年11月4日、ここに〝ルブタンの逆襲〟の狼煙は上げられたのでした。

クリスチャン・ルブタンの訪れた場所・文化・出会った人々に着想を得た7種類の香りから成る「ルビワールド コレクション」の誕生です。

ルビラージ」は、ダフネ・ブジェにより調香されたレザーウッディの香りです。

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ルブタンにとってインドは聖地である。

©Christian Louboutin

この香りはどこか儀式的であり、神秘的であり、神聖ささえも漂わせています。それは聖なる儀式で感じる厳かな空気を体現した香りとも言えます。

クリスチャン・ルブタン

香りの前にまずはボトルデザインについて触れずにはいられない。その名のとおり、この香りのテーマはインドです。そして、ターバンを巻いたトラという、かなり攻めたデザインに、ルブタンらしい反逆精神が強く感じられます。

ちなみに、ルブタンは10代の頃、単独でインドに渡り、1年間生活していたこともあり、彼のクリエイションの多くからインドの影響を強く感じます。

しかし、こういった独創的なボトルデザインであればあるほど、香り自体の期待値は高まってしまうものです。さて、肝心の香りの方は・・・

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裸足のサロメに、パンプスを履かせたルブタン

『出現』ギュスターヴ・モロー 、1876年。

インドの山奥から出てきたターバンを巻いたトラというよりは、ギュスターヴ・モローが、キャンバスの上に描いたサロメの足元にクリスチャン・ルブタンがひざまずき、ルブタンパンプスを履かせようとしている瞬間を想起させる、神秘的な儀式の中に現れるレッドソールの香りです。

香りのはじまりは、パテントレザーではなくスエードレザーで創作されたパンプスに、ピンクペッパーが塗り込められていくような爽やかにスパイシーレザリーな香り立ちからはじまります。

やがて、その背景に漂うウードアコードが全体の空気をセピア色へと変えていく中に、シダーウッドが森の〝静と動の深遠さ〟を追加してくれます。

ルブタンが「私の人生を支配してきたワックス、接着剤、レザーといったシューズ作りに欠かせない香り」が含まれており、独創的とまでは言えませんが、神秘性を感じさせる風格のある香りです。

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香水データ

香水名:ルビラージ
原名:Loubiraj
種類:オード・パルファム
ブランド:クリスチャン・ルブタン
調香師:ダフネ・ブジェ
発表年:2020年
対象性別:女性
価格:50ml/25,190円、90ml/39,930円
公式ホームページ:クリスチャン・ルブタン


トップノート:ピンクペッパー
ミドルノート:スエード
ラストノート:シダーウッド