60年代を代表する英国の衣装デザイナー、ジュリー・ハリス
ソリテア・ルック3 赤いソリテアドレス
- 髪はアップスタイル、アイシャドーはサファイア&ゴールド、唇は濃いピーチ
- 赤のカフタン風ベルベットマキシワンピ、ビーズとスパンコールの刺繍、ワイドフレアスリーブ、インディアン・コットンとシルク・ベルベット
- 獣のボーン・モチーフのネックレス
- 赤のパテントレザーのプラットホーム・ヒールブーツ
私はボンドムービーが好きよ!なぜって、衣装のための予算が底なしなの!
ジュリー・ハリス
本作のコスチュームを担当したのはジュリー・ハリス(1921-2015)です。イギリスのスウィンギング・ロンドン時代を代表する衣装デザイナーで『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』(1964)『ダーリング』(1965、アカデミー衣装デザイン賞白黒部門受賞)『ヘルプ!4人はアイドル』(1965)『カジノ・ロワイヤル』(1967)『フォロー・ミー』(1972)などの衣装を手掛けています。
元々は第二次世界大戦後の1945年にサヴィル・ロウにブティックをオープンしたハーディ・エイミス(1968年に『2001年宇宙の旅』の衣装デザインを担当)の下で経験を積み、ゲーリー・クーパーにサヴィル・ロウを案内したのも彼女だった。そして、1950年代に映画だけでなく、カンヌ映画祭などのレッド・カーペット用のイブニングドレスのデザインもしていました。
黒人初のメイン・ボンドガール=グロリア・ヘンドリー
彼女のファッションはイマイチ冴えない。白のノースリーブドレスにオレンジのプラットフォームパンプス。
アフロ・ウィッグを装着して、グリーンとパープルのタイダイ染めのミニワンピースに白のプラットフォームミュール。そして、ビキニになります。
グロリア・ヘンドリー(1949-)は、昼間は全米黒人地位向上協会のニューヨーク・オフィスの弁護士秘書のアシスタント、夜はプレイボーイクラブでバニーガールとして働きながら女優を目指す。身長は165cm。『ブラック・シーザー』(1973)で注目される。ボンドとのラブシーンはアパルトヘイト下の南アフリカではカットされた。