究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
グレース・ケリー

グレース・ケリー9 『モガンボ』5(2ページ)

グレース・ケリー
この記事は約4分で読めます。

作品名:モガンボ Mogambo(1953)
監督:ジョン・フォード
衣装:ヘレン・ローズ
出演者:クラーク・ゲーブル/エヴァ・ガードナー/グレース・ケリー

スポンサーリンク

実に美しい東洋風ナイトガウン。


グレース・ケリー・ルック6 ナイトガウン
  • グリーン・シルクのナイトガウン、ラペルに白のパイピング、黒の木の枝に白い花の妖精柄
スポンサーリンク

対照的な二人の女性のサファリ・ルック

ファッションを学ぶとき、対照的な二人の女性を、1つの場所において、その違いを比較するととても分かり易いものです。

サファリにおいても、どこか格式ばったファッションのグレース。

エルメスが世界一似合う女。

同じサファリ・ルックでも、エヴァはよりカジュアルでこなれたセンスです。

袖をまくる、まくらないでも、その人の性格が表れるものです。

どこか可愛らしさも感じさせるピスヘルメット。

グレース・ケリー・ルック7 サファリ・ルック
  • ペールピンクのシルクブラウス
  • 黒のトラウザー。ルーズシルエット
  • 黒のサファリブーツ
  • からし色のカーディガン、
  • ピスヘルメット
  • 黒のリングベルト
  • エルメスのスカーフ

サファリ・ファッションの原点がつまっている作品ですが、グレース・ケリーの作品としての知名度は、極めて低い作品です。

しかし、グレース・ケリーとエヴァ・ガードナーのキャラクターの違いが、明確にファッションに反映されている点に注目すれば、実に興味深い作品なのです。ショーダンサーと英国の上流婦人という階級とライフスタイルの違いが、ファッションだけでなく、小物を扱う所作と、恋愛に対する向き合い方にもはっきりと反映されています。そして、その結果として、グレース・ケリーは、まさに上流婦人が、庭師や使用人に対して、熱しやすく冷めやすい暇つぶしのアバンチュールに目覚めるように、クラーク・ゲーブルというサファリ・ハンターに対して、熱し、そして、冷めていくのでした。恐らくこの上流婦人は、こういったアバンチュールを繰り返していくことでしょう。

スポンサーリンク

ウィリス&ガイガーのサファリ・ジャケット

このサファリ・ジャケットは、男女共に実に魅力的です。

ササファリ・ジャケットにロングスカートのコーデが新しい!

ポイントは、ウエストの絞りです。

イヴ・サンローランが影響を受けたファッションです。

グレース・ケリー・ルック8 サファリ・ジャケット
  • カーキのサファリ・ジャケット、ウィリス&ガイガー
  • ロング・スカート

グレース・ケリーとクラーク・ゲーブルのサファリ・ジャケットは、ウィリス&ガイガーの340コットンポプリンを使用したものでした。