香水名:ダナキャラン ゴールド Donna Karan Gold オード・パルファム
ブランド:ダナキャラン
調香師:カリス・ベッカー、ヤン・ヴァスニエ、ロドリゴ・フローレス・ルー
発表年:2006年
対象性別:女性
価格:日本未発売
★★★★☆ リリーアンバー
カリス・ベッカーの作品として記録されている「ビヨンド パラダイス」や、「ジャドール」「トミーガール」のようなフローラルと比べれば、ダナキャラン ゴールドは流行になりにくいだろうけれど、長い間飽きずに使える確かな女性用。親しみやすいホワイトフローラルの端々しくグリーンなインドールの香りと、イースターハムのようなスモーキーで塩っぽい香りが混ざり合ったユリの香りは魅力的で、一度嗅げば忘れられない。この香水はスモーク風のアンバーを使うことによって、さっぱりしてドライな、ガラスのような滑らかさと、紙やすりのような荒さの間を移り変わる。それは絶えず上昇を続けているようで、実際は同じものを繰り返しているだけなのに無限に音階が上がっていくように聞こえるという、聴覚の錯覚のよう。飾り気を落とした調合になっているので、何かに妨げられることなくこの効果を楽しめる。気軽に使えて、男性がつけてもおかしくならない程度にドライ。― タニア・サンチェス
『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房
トップノート:カサブランカ・リリー、ニセアカシア、ホワイトカーネーション
ミドルノート:黄金の花粉、ゴールドダスト、ヴァイオレットリーフ、ジャスミン
ラストノート:アンバー、インディアン・パチョリ、樹脂
ゴールドとブラックという色合いのコンビネーションが特徴的なダナキャランのファッションを体現する香料として、カサブランカ・リリーとアンバーに焦点を当て、生み出された香りです。
爽やかな生命感溢れるカサブランカ・リリーとドライなアンバーの香りは、ジボダン社のカリス・ベッカー、ヤン・ヴァスニエ、ロドリゴ・フローレス・ルーにより調香されました。
007シリーズの名作『ゴールドフィンガー』を連想させるゴールドボトルは、シルバーやゴールドを使用したモダンジュエリーで有名なデザイナーのロバート・リー・モリスによるものです。