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【ランコム】キュイール ドゥ ランコム(カリス・ベッカー/ポリーン・ザノーニ)

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香水データ

香水名:キュイール ドゥ ランコム Cuir de Lancome オード・パルファム
ブランド:ランコム
調香師:カリス・ベッカー、ポリーン・ザノーニ
発表年:2007年
対象性別:女性
価格:日本未発売


トップノート:マンダリンオレンジ、サフラン、ベルガモット
ミドルノート:パチョリ、サンザシ、ジャスミン、イランイラン
ラストノート:ニオイ・イリスの根茎、カバノキ、エゴノキ

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香水広告フォト&動画

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ルカ・トゥリン

★★★★☆ ウッディレザー

この香水はランコム・コレクションのひとつで、かつて作られたものの名を継いでいる。美しく類まれなるレザー調で、このカテゴリーの多くがドライダウンしてもつような、アンバー、スモーク、動物様の香調の重みを感じない。代わりにこの香水は軽く空気感があり、ウッディ調で、ベチバー風ともいえるような透明さを保ち続け、高級ななめし革というよりは上等なスエードという印象がある。アルマーニの「キュイール アメシスト」のような荒々しさを感じさせる最近のウッディ調レザーとは異なり、極上品の心地よさがある。秀作。― ルカ・トゥリン

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

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香水についての解説

1935年に創業したランコムが、その翌年の1936年に発売した「リヴォルテ」(=反乱)がこの香りのオリジナルです。第二次世界大戦前夜の世界観を反映させすぎた、その名の不気味さを払拭するために、1939年に「キュイール」(=革)に改名されました。

2007年にリニューアルされたシプレ・フローラルのこの香りは、カリス・ベッカーポリーン・ザノーニにより調香されました。

リニューアル・ヴァージョンは、シトラスの輝きから始まります。やがて、イランイランのクリーミーさとサフランが、柔らかいバターのようなレザーの香りで包み込んでくれます。ラストには、スモーキーなバルサムの香りがアイリスと絡み合い静謐なムードを作り上げます。