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ブラッド・ピット

ブラッド・ピット11 『オーシャンズ13』2(3ページ)

ブラッド・ピット
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そして、最後にヴェルサーチを着るブラッド・ピット

サンシャイン・カラーに身を包むラスティ・ライアン。

本作で最も美味しい役柄を演じたデヴィッド・ペイマー。

オリバーピープルズのストラマー。

ラスベガスのマッカラン国際空港にはスロットマシーンがあります。

ホワイトジーンズにプラダ・ベルトが眩しい。

同じスーツと本策では使用されなかったレイバンRB 3291

オープニングシーンでも履いていたクールなレザーブーツ。

ラスティ・ライアン・スタイル9 ラスト・ルック
  • マスタードゴールドのスポーツコート、シングル、ノッチラペル、ダークブラウンの2つボタン、フラップポケット、サイドベンツ
  • 白のヴェルサーチ・ジーンズ(ベルトループの後ろにVが付いている)
  • イエローゴールド・ドレスシャツ、トールポイント・カラー、シングルカフス、ANTOビバリーヒルズ
  • プラダのダークブラウン色のレザーベルト、ゴールドバックル
  • ブラウンのレザーブーツ
  • ブラウンのレザーのダッフルバッグ
  • イエローゴールドのロレックス GMT マスターⅡ
  • シルバーフレームのオリバーピープルズのストラマー

すべてのラスティ・ライアンのスタイリングに共通する点ですが、メンズ・スタイリングの基本ルール。それは、カフスのボタンを開けていても、シャツのボタンを開けていても、決してずぼらには見えず、クールに見えるところが重要です。そこらへんが理解できていないメンズ・ファッション誌のスタイリングを鵜呑みにしている中年男性のスタイリングは、はたで見ていて「イタい」と感じさせるのです。

ボタンを外すときにこそ、より清潔感を醸し出さなければいけないことを本作を通じてブラッド・ピットは教えてくれているのです。

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「中年の危機」を「中年の色気」に変える方法を教えます

アル・パチーノとアンディ・ガルシアを含めて出演者が勢揃いしているパブリシティ・ショット(もちろん合成です)。

「オーシャンズ」三部作のブラッド・ピットは、30代後半から40代前半の男性にとって、「中年の危機」を「中年の色気」に変えるヒントを教えてくれる聖典とも言えます。年を重ねるということが、30代前半の自分自身の鉄板スタイルから、一歩踏み出す勇気だということを教えてくれます。

そして、20代半ばから30代前半の男性にとっては、大人の色気の生み出し方の聖典とも言えます。

  1. 肉体は鍛えるべし
  2. ボタンを開けることは、パリッとしたシャツにのみ許される
  3. フォーマルに合うエレガントなブーツとベルトを手に入れよ
  4. 白を攻略せよ
  5. そして、もう一度、肉体は鍛えるべし

ブラッド・ピットの魅力は、年を取らない若々しさではなく、年の重ね方の美しさなのです。そして、カール・ライナー(1922-)やエリオット・グールド(1938-)といったより高齢の登場人物が、さらに多くのことを教えてくれます。それは、年を重ねるということが、マルチカラーを楽しむ許可証を手に入れたも同然だということです。

この時代のブラッド・ピットにはまだまだ〝かわいい〟という形容詞が当てはまらないのですが、カールやエリオットには、〝かわいい〟という形容詞が当てはまります。男性にとって、60代以降に手にするべき女性からの最大の賞賛は〝かわいい〟という言葉なのです。