作品名:オーシャンズ13 Ocean’s Thirteen (2007)
監督:スティーブン・ソダーバーグ
衣装:ルイーズ・フログリー
出演者:ジョージ・クルーニー/ブラッド・ピット/アル・パチーノ/マット・デイモン/エレン・バーキン/アンディ・ガルシア/ドン・チードル/エリオット・グールド/カール・ライナー/ヴァンサン・カッセル
珍しいブラッド・ピットのニットタイ
ラスティ・ライアン・スタイル6 ニットタイ
- 白のドレスシャツ、珍しくカフスではない
- シャンパン・グレーのトラウザー、少しローライズ
- ブラウンのシルクニットタイ
- キャメルブラウンのレザーベルト、ゴールドバックル
- ブラウンのレザーブーツ
- イエローゴールドのロレックス GMT マスターⅡ
カジュアルなオトコ達の中に、スーツスタイルで交わるときに、違和感を生み出さないアイテムがニットタイです。
ゴールド・オン・ゴールド
ラスティ・ライアン・スタイル7 ゴールド・オン・ゴールド
- ダークブラウン・スーツ、ノッチラペル
- ゴールドメタル・ドレスシャツ、ラージカラー
- キャメルブラウンのレザーベルト、ゴールドバックル
「オーシャンズ」三部作のブラッド・ピット=ラスティ・ライアンは、数々の光沢のあるシャツを着てきました。そして、どのシャツとスーツの組み合わせも、柔らかい素材で作られていました。その柔らかさが光沢を下品な方向ではなく、優雅さへと導いたのですが、どのスタイリングも、ラスティ・ライアンというスター・ギャンブラーだからこそ許されるファッションでした。
だから、ただ表面的に真似をしてしまうと、安っぽさと下品さに包まれる危険なスタイリングと言えます。ラスティ・スタイルは、あくまでもワンポイントで取り入れるべきスタイルなのです。女性におけるオードリー・ヘプバーンと同じく、ブラッド・ピットは何を演じようともブラッド・ピットであり、彼ら自身だからこそ似合っているスタイリングだということを差し引きして、自分自身のスタイリングに引用することが、その人の〝ファッション感度〟の高さなのです。