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【ル ラボ】ベ19(フランク・フォルクル)

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ベ19

原名:Baie 19
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:フランク・フォルクル
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円
公式ホームページ:ル ラボ

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「ベ19」は「ウォーター19」と呼ぶべきだった。

©LE LABO

2006年3月に発表された10の香水と共に、ル ラボの歴史は始まりました。そして2010年に「ウード27」が誕生し、2011年に「サンタル33」が誕生しました。この香りの登場により、ル ラボは、ニューヨークを中心に世界中のファッショニスタの心を掴むきっかけになりました。

そして、ル ラボ旋風の中、2013年に「イラン49」が「リス41」と共に発売されました。2014年にエスティローダーに買収され、新体制の中、2018年に「トンカ25」が誕生し、その一年後の2019年に生み出されたのが「ベ19」でした。

「ベ19」の「19」とは、19種の香料により生み出されたという意味を持ちます。〝Baie〟の〝ベリー〟は、ジュニパーベリーのことを指しています。長い間日照りが続いた後の最初の雨に伴う独特の香り、ペトリコールを表現しているこの香りは、フランク・フォルクルにより調香されました。

ちなみに英語版の公式サイトのこの香りの紹介の一文がとても興味深いです。

本当は…「ベ19」は「ウォーター19」と呼ぶべきだった。何も香らないというわけではないが(何も香らないが)、雨が降った後に水が大地に与えるような、さわやかで、濡れた、水浸しのような効果がある…。
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〝嵐をおこしてすべてを壊す〟感情を持つことを許されたフレグランス

©LE LABO

©LE LABO

〝ペトリコールの香り=雨上がりの大地の香り〟は、自然を模倣することでは不可能な、素肌の記憶を呼び覚ます香りです。つまり〝感情を持つことを許されたフレグランス〟だけが表現できる香りです。

「ベ19」は、そんな〝感情を持つことを許されたフレグランス〟です。はじまりは、オゾンノート(「ロー ドゥ イッセイ」でお馴染みの、塩辛いビーチと新鮮なメロンの香りを併せ持つ合成香料カロン)とジュニパーベリー、グリーンリーフが、雷雨のごとく、天地を喰らうように、素肌の上で激しく咆哮するように香り立ちます。

はげしくも、はかなくも、しっとりと清らかな、露のようなグリーンシャワーを、しんしんとこの身で受け止めていくようです。

やがて、雨が上がり、墨を磨ったばかりのようなパチョリが満ち広がり、洗い流された大地から立ち上る新鮮な空気に、全身は清められてゆきます。

まるで心の隅々に、透き通るジンフィズが澱みなく流れていくように、アンブロキサンとひとまとめになりながら、土と水と草と木の新鮮なソルティな甘い匂いを広がらせてゆくのです。

まるで素肌がながい乾燥の時期を経て、感涙を流しつくした後、生き返るような、新しい自分が生まれていく瞬間のような、または新しい愛に満たされた瞬間のような、〝嵐をおこしてすべてを壊す〟香りとも言えます。

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香水データ

香水名:ベ19
原名:Baie 19
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:フランク・フォルクル
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円
公式ホームページ:ル ラボ


シングルノート:パチョリ、オゾンノート、ジュニパーベリー、青葉、ムスク、アンブロキサン