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カイエデモード香水図鑑を応援する|2025年5月30日~6月1日終日

2025年夏に9年目を迎えるカイエデモード香水図鑑。このたび聖地調査が完了し、5月より東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸の約100か所の『香水超聖地ガイド』の更新を行っております(6月中に完成予定)。さらに、4月末より、これからの日本の香水業界を動かしていく25人のキーパーソンのインタビュー記事『フレグランス・アイコン・インタビューズ』を公開させて頂いております。

この大いなる活動にあたり、2025年5月30日~6月1日終日にあたりご寄付を募らせて頂きます(エックスのDMが半日不調であったため1日延期させて頂きます)

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ホワット アバウト アダム (カリス・ベッカー)

その他のブランド
©JOOP!
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香水名:ホワットアバウトアダム What About Adam オード・トワレ
ブランド:ジョープ!(ヨープ!)
調香師:カリス・ベッカー
発表年:1992年
対象性別:男性
価格:日本未発売

©JOOP!

★★★☆☆ グレープフルーツ ラベンダー

調香師カリス・ベッカーの作品を私が偏愛しているのは周知の事実だが、この香水も本当にいい。まあ、ドライダウンはたいしたことない。キャロン「プール アン オム」と、セルジュ・ルタンス「アンサン エ ラベンデ」を脈絡なしに混合した感じだ。しかしトップノートは素晴らしい。男性用フレグランスでここまで面白いコードには滅多にお目にかかれないだろう。トマトの茎、グレープフルーツ、ブラックカラントのつぼみ揺れるような調べは、鼻の前で舞う色鮮やかな蝶のよう。これが長続きしないのは残念。― ルカ・トゥリン

『「匂いの帝王」が五つ星で評価する世界香水ガイドⅡ』ルカ・トゥリン/タニア・サンチェス 原書房

トップノート:ミント、カッシア、グレープフルーツ、レモン、トマト・リーフ
ミドルノート:サンダルウッド、ラベンダー、シダー、ゼラニウム
ラストノート:ラブダナム、バニラ、オークモス、ベチバー

ドイツでは大御所のファッション・デザイナーのウォルフガング・ヨープが、1986年に創業した「ジョープ!(ヨープ!)」から1992年に発売されたのが、「ホワット アバウト アダム」です。1996年には、カップリング・フレグランスとして「オール アバウト イブ」が発売されました。

シトラスとトマトの葉がブレンドされたハーバルな香りからはじまり、メンズライクなフローラルを経て、ベチバーとラブダナムを官能的なバニラが香り全体を包み込んでくれます。このウッディー・アロマティックの香りは、カリス・ベッカーにより調香されました。