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カイエデモードに元気を分ける!|2026年7月29日

暑中お見舞い申し上げます。カイエデモードを愛読して頂いている皆様に是非読んで頂きたいです。

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ノワール アフロディジアック|”チョコレートの狂人”ジャック・ジュナンの香り

キリアン
©Jacques Genin
キリアン
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ノワール アフロディジアック

原名:Noir Aphrodisiaque
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:カリス・ベッカー
発表年:2016年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売

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最後の『ブティック・エクスクルーシブ・コレクション』

©KILIAN PARIS

ルラボの『シティ エクスクルーシブ』の成功を目の当たりにしたキリアン・ヘネシーは、2013年から自身のブティックのオープン記念に、その都市への賛辞として『ブティック・エクスクルーシブ・コレクション』をスタートしました。キリアンのニューヨーク・ブティック限定の「アップル ブランデー」は記念すべき第一弾の香りでした。

そして2014年2月に第二弾として、ロシアのモスクワにあるCrocus City Mall(クロッカスシティモール)のブティック限定の香りとして「オン ザ ロック」、2015年に第三弾として、ロンドンのハロッズ限定の香り「シングル モルト」を発売しました。

さらに同年、第四弾として、2014年から2015年にかけてオープンした三つのブティックの香りが誕生しました。

1.スイスのルガーノのナッサ通り28番地に2014年11月にオープンしたブティック限定の香り「レモン イン ゼスト」(アルベルト・モリヤス

2.カタールの首都ドーハのペルシャ湾に造られた超高級人口島『ザ・パール(The Pearl Qatar)』のポルト・アラビアにあるラ・クロワゼットに2015年9月にオープンしたブティック限定の香り「パール ウード」(クリスチャン・プロヴェンザーノ)

真珠は、価値ある美しさを持つ貴重な原石であり、ドーハの代々伝わる文化であります。その真珠に絶妙な現代的解釈を与えました。理想の真珠のように、「パール ウード」は、オープニングの、スパイシーなサフランと煌めくパウダリーなアイリスで暖かみを帯びたブラックペッパーのカクテルによって、丸みがあり、滑らかさがあります。真珠の華やかな性質は、ハートにあるジャスミン、ターキッシュローズ、イランイランの豪華なブーケで明らかになります。「パール ウード」で姿を現すめったにないドライダウンは、インド産ウードと貴重なパチョリ、カストリウムの強烈なアニマリックのブレンドになります。(公式サイトより)

3.イギリスのロンドンのバーリントン・アーケード26番地に2015年12月にオープンしたブティック限定の香り「ロイヤル レザー」(ファブリス・ペルグラン)

イギリスの伝統と近衛兵の象徴的な制服を讃えて作られた「ロイヤル レザー」は、液体化したレザーです。暖かさと力強さのあるオープニングは、柔らかくパウダリーなヘリオトロープのレイヤーでバランスが取れた、サンザシとブラックティーのアコードのミックスで驚きをもたらします。ハートにあるレザーアコードがメインアトラクションで、そのアニマリックな特性は、ダークさをもたらすドライダウンのラオス産ウード、インドネシア産パチョリを完璧に補っています。(公式サイトより)
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“チョコレートの狂人”ジャック・ジュナンの香り

「チョコレートの狂人、または、天才児」ジャック・ジュナン

もし、ある都市のある場所でしかショッピングできなくなるとしたら、私はパリのマレを選ぶでしょう。そこのショコラティエであるジャック・ジュナンのところに行くのが大好きなのです。彼はチョコレートにジャスミンといった滅多にない組み合わせをやってのけています。そういった彼の作品が「ノワール アフロディジアック」のインスピレーションの源になっています。

キリアン・ヘネシー

『ブティック・エクスクルーシブ・コレクション』のフィナーレを飾る香りとして2016年に誕生したのが、2014年11月にニューヨーク、モスクワに次いで、パリ初のキリアンのブティックがカンボン通り20番地にオープンしたのを記念し、2016年に発売された「ノワール アフロディジアック」(フランス語で〝黒い媚薬〟の意味)でした。

パリのマレ地区のテュレンヌ通りにあるショコラティエ「ジャック・ジュナン」。パリで、いまや伝説的なキャラメルを生み出し、ジャスミン、スパイス、ハーブなどの大胆な素材とチョコレートの奇跡のマッチングを追求するその豊かな創造性により「チョコレートの魔術師」「チョコレートの狂人、または、天才児」と呼ばれています(まだ日本上陸していない)。

そんな彼のダーク・チョコレートを愛して止まないキリアン・ヘネシーのリクエストにより、ジャック・ジュナンとのコラボレーションが実現し、カリス・ベッカーにより創造されました。

チョコレートは香水作りにおいて間違いなく最も扱いが難しい素材の一つです。なぜなら、私たちが利用可能なアブソリュート ――ジボダン社の分子蒸留によるカカオ・アブソリュートを除いて―― には、非常に不快な側面があるからです。

キリアン・ヘネシー

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〝幻のショコラティエ〟のチョコを素肌で味わう。

©Jacques Genin

©Jacques Genin

©Jacques Genin

年末のクリスマスシーズンにチョコレートの香りが頻繁に注目を集めるのは、それが温かみがあり、居心地の良さを醸し出すからであり、まさにこの時期、私たち全員が求めているものだからです。しかし、それだけではありません。ダークチョコレートには媚薬効果があるとも言われています。

キリアン・ヘネシー

日本では〝幻のショコラティエ〟とされているジャック・ジュナン(ラ・メゾン・デュ・ショコラの元ヘッドパティシエ)のチョコレート、キャラメル、ミルフィーユ、フルーツゼリーで使用されているスパイスはJean Thiercelinのもののみである。

トンカビーン、カルダモン、ブラックペッパーをスパイスの中で特に愛しているという彼のチョコレートからインスパイアされた香りは、チョコレートの香りから連想しがちな、クリーミー、及びスイートという要素を排除したビターなダーク・チョコレートの触感を、ジャスミンをベースにした香りで体現しようとした意欲的なフローラル・フルーティー・グルマンの香りです。

一般的な甘いチョコレートの香りは、バニラの主要な香料であるバニリンの助けを借りて作られていますが、バニリンだけを調整すると、非常に甘いミルクチョコレートになってしまいます。ここでダークチョコレートのニュアンスを引き出すためには、フルーツ、フローラル、スパイス、ウッドの豊かな香りが不可欠ですが、濃厚なカカオの香りはこれらの香りを覆い隠し、香りの構成を平坦にしてしまう恐れがあります。

バニラは一切使用されておらず、ジュナンがチョコレートを作るときによく使う、ベルガモットやシナモンが香料として使用されています。そして、パチョリとシナモン、アンバーのブレンドにより独特な甘さを生み出しています。

そんな〝黒い媚薬〟は、フレッシュなシトロン&ベルガモットと、スパイシーでホットなシナモンのハーモニーが奏でるシャンパン・コールと共に、立ち上る黒い霧のようにパウダリーなダーク・チョコレート(カカオ・アブソリュート)の香りからはじまります。柑橘系のチョコレートを感じることが出来ます。

すぐに蜃気楼のようにアイリスがひんやりと漂い、艶やかに甘いインド産ジャスミンの花の息吹が解き放たれ、動物的な刺激的な香りも広がってゆきます。そしてシダーウッドとサンダルウッドのドライ感と、トンカビーンガナッシュとトルーバルサム、アンバーのウェットかつクリーミーなシロップ感の中心に、パチョリが魔性の輝きを巻き散らし、すべてがひとまとめになり、肌をふんわりと包み込んでゆく、闇を感じさせる黒いオーラを漂わせてゆくのです。

まるで色々な素材と交わり合うことによって、チョコレートが更なる深みを増していくように、まるで万華鏡のように、様々なチョコレートのエレガントな魅力を溢れんばかりの情報量で感じ取ることが出来ます。

でありながら素肌を滑り落ちていく滑らかなチョコレートではなく、まるで子守歌のように周囲に広がってゆくのがこの香りの名が媚薬たらんところです。うっとりと眠りに誘うようでもあり、うっとりと官能の迷路に迷い込ませるようでもある、どこかチョコレートムースとアプリコットジャムを思わせる、あの独特の舌触りを素肌で受け止めるような、陶酔感に満ちたとてもミステリアスな香りです。

つまりは、高級チョコレートをプレゼントされた時に、パッケージを開けた時に感じるあの多幸感をボトルに封印した香りとも言えます。

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香水データ

香水名:ノワールアフロディジアック
原名:Noir Aphrodisiaque
種類:オード・パルファム
ブランド:キリアン
調香師:カリス・ベッカー
発表年:2016年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売


トップノート:インド産ジャスミン、イタリア産シトロン、イタリア産ベルガモット
ミドルノート:ダーク・チョコレート、ラオス産シナモン
ラストノート:インドネシア産パチョリ、オーストラリア産サンダルウッド、トンカビーン、アンバー