エテ アン ドゥース
原名:L’Ete en Douce / Extrait de Songes
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:オリヴィア・ジャコベッティ
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/22,220円
風は友だちの「夢のエキス」
「エテ アン ドゥース」とは、フランス語で「優しい夏」を意味します(本作の邦題は、「ひと夏の夕暮れ」です)。
2005年に発売された当初の名前は「夢のエキス」でした。しかし、同年に発売されていたアニック・グタールの「ソンジュ」とのネーミングの著作権問題により、ネーミングの変更が余儀なくされ、「エテ アン ドゥース」に変名されたのでした(若干の再調香が行われた)。
混じり気のない純粋さと明るさに満ちた、まるで洗い立てのシーツが、オレンジの花と霧に輝く草の庭で風になびいてるような香り。フローラル・ウッディー・ムスクの香りは、オリヴィア・ジャコベッティにより調香されました。
透明感に包まれたフローラルブーケの香りです。干草と菩提樹の香りが、ノスタルジックにさせる何らかの効果を引き出しています。「失われたときを求めて」過去の香りを身に纏い、静かなる戦いの日々を生きる男女に相応しい〝魂を研ぎ澄ます〟香りです。
どうやら菩提樹の香りには、そよ風にそっと舞い上がる落ち葉を見たときに思い出す、胸にこみ上げてくる〝優しさ〟のような感情を生み出す効果があるのかもしれない。〝風は友だちの香り〟です。
タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「エテ アン ドゥース」を「リンデン ムスク」と呼び、「映画『愛されちゃって、マフィア』の一場面で、マーセデス・ルール演ずる女がミシェル・ファイファー演じる女に対して『あの女、自分のウンコが臭わないと思っているのよ』と評する場面がある。このときのファイファーは、きっとこの洗濯石けんのような臭いを漂わせていたに違いない。」
「目が寄ってしまいそうなほど強いムスクと、フランスのスーパーマーケットで見かける、濃いケミカルな味のするリンデンとオレンジ・ブロッサムのハーブティーを混ぜた感じ。「ライトなフレッシュさ」を目指したつもりかもしれないけど。」と2つ星(5段階評価)の評価をつけています。
香水データ
香水名:エテ アン ドゥース
原名:L’Ete en Douce / Extrait de Songes
種類:オード・トワレ
ブランド:ラルチザン
調香師:オリヴィア・ジャコベッティ
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/22,220円
トップノート:ローズ
ミドルノート:オレンジ・ブロッサム、菩提樹(リンデン・ブロッサム)、干草
ラストノート:ホワイトウッズ、ホワイトムスク