作品名:クレオパトラ Cleopatra (1963)
監督:ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ
衣装:アイリーン・シャラフ/レニー・コンリー/ヴィットリオ・ニーノ・ノヴァレーゼ
出演者:エリザベス・テイラー/リチャード・バートン/レックス・ハリソン/ロディ・マクドウォール/マーティン・ランドー
いよいよ、物語は佳境に。
クレオパトラ・ルック31 オレンジドレス
- グレーブルーのロングガウン(カラシリス)
- オレンジのフロントスリット・ロングドレス、プリーツスカート
『クレオパトラ』撮影3年目に突入する1962年において、人々の興味は、リズ・テイラーとリチャード・バートンの不倫の行方に集中していました。
そして、1963年はじめに、当時のアメリカ合衆国大統領夫人ジャクリーン・ケネディが、広報担当官のウォーレン・コーワンに「ウォーレン、あなたはエリザベス・テイラーがリチャード・バートンと結婚すると思いますか?」と尋ねるほどに、沸点に達していたのでした。
そして、衣裳はどんどん地味に・・・
クレオパトラ・ルック32 ブルードレス
- ブルードレス
- グレーのシフォンストール
アイシャドウは、古代エジプト発祥。
クレオパトラ・ルック33 12匹のコブラの王冠
- 12匹のコブラとおでこの部分に2匹のコブラが守護神となる王冠
- 向き合うバッタのゴールドネックレス
- パープル・ロングスルーブVネックドレス
- ヘカとネケク
- ゴールドバングル
古代エジプトの高貴な女性は、アイシャドウは、孔雀石(マラカイト)の粉末を使いました。一方、一般の女性はアイラインだけで、黒のコール墨を使って、大きな目にしました。アイシャドウは古代エジプトが発祥と言われています。ちなみに、百合の花の香水がこの時代愛好されていました。
それにしても12匹のコブラをはじめとする、2匹のバッタなどのアクセサリーの数々を見ていると、いつかグッチのアレッサンドロ・ミケーレが、21世紀のクレオパトラ・コレクションを行うのではないだろうかという期待に胸が躍るのです。