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カイエデモード香水図鑑を応援する|2025年5月30日~6月1日終日

2025年夏に9年目を迎えるカイエデモード香水図鑑。このたび聖地調査が完了し、5月より東京・横浜・名古屋・大阪・京都・神戸の約100か所の『香水超聖地ガイド』の更新を行っております(6月中に完成予定)。さらに、4月末より、これからの日本の香水業界を動かしていく25人のキーパーソンのインタビュー記事『フレグランス・アイコン・インタビューズ』を公開させて頂いております。

この大いなる活動にあたり、2025年5月30日~6月1日終日にあたりご寄付を募らせて頂きます(エックスのDMが半日不調であったため1日延期させて頂きます)

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ミア・ファロー4 『ローズマリーの赤ちゃん』4(2ページ)

ミア・ファロー
ミア・ファロー
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作品データ

作品名:ローズマリーの赤ちゃん Rosemary’s Baby (1968)
監督:ロマン・ポランスキー
衣装:アンシア・シルバート
出演者:ミア・ファロー/ジョン・カサヴェテス/ルース・ゴードン/モーリス・エヴァンス

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パステルブルーのキルティングガウン

悪魔について書かれた古書を読むローズマリー。

ピクシー・カットは、ジャンヌ・ダルクのような殉教者的イメージも生み出しています。

そして、何よりもこのシーンのガイのアイビー・ルックのクールさ。

ローズマリー・ルック17 キルティングガウン
  • パステルブルーのキルティング・ナイロンガウン、白のリボンとフリル付き
  • ブルーのスリッパー

このオリーブ・カラーのジャケットこそ、60年代クールの代名詞。

このシーンにおける主役は完全に、ローズマリーの夫ガイを演じるジョン・カサヴェテスです。アイビー・ルックの決定版とも言えるスタイルで登場します。コットン製のオリーブ・スーツにエクリュ色のストライプが入った白地のオックスフォード・ボタンダウン・シャツ、そして、シルクのネイビーブルーのレジメンタルタイとブラウンのレザー・キャップトゥ・シューズという出たちです。

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本作のベスト・ルック!

現代でも十分通用するウィンター・プリンセス・コーデ。

まだほとんどメディアで取り上げられていない〝神ルック〟です。

ボンボン付きのニット帽と揃いのマフラー。

悪魔の子を宿し、やつれ果てているローズマリー。

ローズマリー・ルック18 プリンセス・コート
  • ネイビーのプリンセス・コート
  • ネイビーに赤とグリーンのタータンチェック柄のマフラー。両端にタッセル
  • マフラーとお揃いのボンボン付きニット帽
  • 黒のウールの手袋
  • ブラウンのレザーのショルダーバッグ
  • 黒タイツ
  • 黒の長靴

1967年8月の撮影開始時点のミア・ファローの体重は、菜食主義であることもあり、すでに痩せ型の44キロ(162cm)でした。しかし、ロマン・ポランスキー監督は、妊娠したローズマリーがどんどん病的になっていく経過を見せるために、撮影を同時進行で体重を落として欲しいと要求しました。

そして、一番最後の撮影で、もっともやつれ果てたミア・ファローを撮影しました。そのシーンこそ、クリスマスの日に撮影した、ニューヨーク五番街のティファニーの前でルース・ゴードンと再会するシーンでした。