【ランコム】アプソリュ ホット アズ ローズ（アルベルト・モリヤス/アレクサンドラ・モネ）

アプソリュ ホット アズ ローズ

原名：Absolue Hot As Rose
種類：オード・パルファム
ブランド： ランコム
調香師：アルベルト・モリヤス、アレクサンドラ・モネ
発表年：2024年
対象性別：女性
価格：100ml／39,600円
公式ホームページ：ランコム

ランコムのラグジュアリーコレクション『アプソリュ レ パルファン』

アプソリュ レ パルファン ©LANCOME

©LANCOME

2024年6月（日本発売は12月6日）に、ランコム初のラグジュアリー・フレグランスのコレクションとして、グラースにあるランコムの自社農園「ドメーヌ ド ラ ローズ」で栽培する特別なローズに捧げられた『アプソリュ レ パルファン』が発売されました。

11人のマスター・パフューマーにより生み出された11種類のすべてのフレグランスは、伝統的なオルファクティブ・ピラミッド（香りのピラミッド型）ではなく、ハロー構築＝ハロー・コンストラクションという香りを構築する革新的手法を導入しています。

ハロー構築とは、センチフォリアローズを香りのシンフォニーの中核に据えて、その周りに自然環境の要素を感じさせる香りを配し、後光が照らす3つの光輪（ハロー）のように構築していく手法で、独創的で複雑な香りを生み出すことが出来ます。

このコレクションのひとつとして発売された「アプソリュ ホット アズ ローズ」は、ランコムにおいて傑作「ミラク」（2000）を生み出したアルベルト・モリヤスの久しぶりのランコム作品となります。アレクサンドラ・モネとの共作です。

燃え盛る情熱のように燦々と降り注ぐ陽光で輝く太陽の下、汗を流し踊る男女のように、情熱的に花を咲き誇らせるローズガーデンをイメージした、フレッシュで刺激的でありながら、熟れた果実のような甘さを持つカシスとローズが織りなす〝情熱のピンクの薔薇の香り〟です。

新たに開発された2つの特許取得済みのローズエキス

自社農園「ドメーヌ ド ラ ローズ」©LANCOME

自社農園「ドメーヌ ド ラ ローズ」©LANCOME

2022年3月20日にランコムは、香水の都グラースにおいて敷地面積9.8エーカー（4ヘクタール＝東京ドームより少し小さい規模）の自社農園「ドメーヌ ド ラ ローズ（Le Domaine de la Rose）」を開園しました。

50年以上前からローズと香料植物の有機栽培を手掛けてきた元の農園を2020年に買い受け、ランコムを象徴するローズやその他の香料植物を栽培し、さらに生物多様性保護区域を設け農園の活動を再活性化させるというラグジュアリーコスメブランドでは初の試みとなります。

このコレクションのために新たに開発された2つの特許取得済みのローズエキスが使用されています。

1. フィルメニッヒ社が開発したセンティフォリアローズエキスは、ランコムにとって初めて抽出溶剤を使わず、バイオ抽出（オーガニック抽出）プロセスを採用しこの花の並外れた香りの特性を保つことに成功しています
2. IFF社が開発した、ランコム初の天然センティフォリアローズアブソリュートであるネオ アブソリュ ドゥ ローズは、バラを彷彿とさせる、これまでにない多様な香りのプロファイルを解き放ちます

〝熱っぽいローズ〟をずっと感じていたい…

©LANCOME

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芳醇な香りに包まれ輝くローズ。この作品では、私は、花の女王であるローズとアロマティック・ノートを組み合わせた香りと、サイプレス、ローズマリー、タイムが織り成す緑豊かな庭園の香り、それら2つの重要な要素から生み出されるローズの香りをイメージしました。

アルベルト・モリヤス

グラースで、毎年5月の一ヶ月間だけ咲くセンティフォリア・ローズ＝ローズドメイ。このローズの蕾が開く寸前の、最も香りが凝縮される朝7時から9時の間に全て手摘みで収穫し、24時間以内に抽出したローズアブソリュートが〝熱っぽいローズ〟と名付けられた香りの主役です。

5月の南フランスの太陽に温められて木と果実とハーブが柔らかな香りを放っています。そんなハーブ（ブチュ、ローズマリー、タイム）と果実（ブラックカラント）と樹木（サイプレス、ジュニパー）のハーモニーに祝福される中、キャベツのような大きなローズドメイが、ハニーローズのような甘くきらめく洋ナシとライチを思わせるオーラと共に大輪を咲かせてゆきます。

まばゆいばかりの生命力に満ちた情熱のピンクローズ。素肌の上に大地の雄大さを生み出すパチョリをベースに、スパイシーとフルーティーが回転木馬のようにフローラルの香りの周りを廻り続けていくのです。

華やかに微笑む、自信に満ちたエレガントな女性の存在感を感じさせます。マンハッタンのランチタイムの会食。セントラルパークを見下ろす、高層階にある小さなローズガーデンのあるテラスで、軽く一杯ジンフィズを嗜んでいるような、クールネスなムードも漂わせてくれる、大人のローズです。