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ジョー・マローン・ロンドン

【ジョー マローン】ネクタリン ブロッサム & ハニー コロン(ジョー・マローン)

ジョー・マローン・ロンドン
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ネクタリン ブロッサム & ハニー コロン

原名:Nectarine Blossom & Honey Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ジョー・マローン
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/11,880円、100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン

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第二の肌を生み出す〝香りのファンデーション〟

©Jo Malone London

ジョー・マローンが二つの場所で味わった香りの体験からインスパイアされ生み出された香りです。ひとつは『マイ・フェア・レディ』にも描かれたロンドンのコベントガーデンの早朝のフラワー&フルーツマーケットの香り。

そして、もうひとつは、ニューヨークのレストランのディナーで出されたピーチシャーベットの食感と香りです。2005年にジョー・マローン自身により調香されました。そして、この香りが、彼女がここで調香した最後の香り(=ラスト・セント)でした。

ピーチの香りをフレグランスにする難しさは、人間の肌に最も馴染む〝甘さ〟を与える行為に似ています。ほとんどは、人工的になり、その肌を人口肌に変えてしまいます。しかし、この香りは、ものの見事に、肌を第二の肌に変えてくれるのです。

それはこの香りが、ピーチの甘さに特化した香りではなく、あくまでも、食べる寸前のピーチのみずみずしさと、鼻腔にまで達する食感を香りとして再現しているからなのです。

ピーチにブラック・カラントが絡み合うフルーティーなトップノートからはじまります。その甘ったるさが、媚びている女性のアニメ声のような不自然なものにならないように、砕いた葉の香りが、甘さを程よく抑制しています(重くなく、軽やかな香りに)。

そして、果汁たっぷりのネクタリンが加わり、ニセアカシアの蜜と溶け込み香りは躍動感とパウダリーな浮遊感に包まれ、脅威の持続力を見せ、〝香りのファンデーション〟として、着用した人の第二の肌として定着していきます。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「ピーチのベースはよくできているので、高級品市場のヘアコンディショナーだったら適当だ。」と2つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ネクタリン ブロッサム & ハニー コロン
原名:Nectarine Blossom & Honey Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ジョー・マローン
発表年:2005年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/11,880円、100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン


トップノート:グリーン・ノート、カシス(ブラック・カラント)、プチグレン
ミドルノート:ネクタリン、ニシアカシア
ラストノート:ベチバー、ピーチ、プラム