究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
パルル モア ドゥ パルファム

【パルル モア ドゥ パルファム】ユヌ トン ドゥ ローズ(ミシェル・アルメラック)

パルル モア ドゥ パルファム
この記事は約4分で読めます。

ユヌ トン ドゥ ローズ

原名:Une Tonne de Roses 8
種類:オード・パルファム
ブランド:パルル モア ドゥ パルファム
調香師:ミシェル・アルメラック
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:50ml/15,400円、100ml/25,300円
販売代理店:ラトリエデパルファム

スポンサーリンク

プロの仕事を最前列で楽しむように、究極のローズを肌にまとう


大手ブランドの香水を作る場合、あれもこれも変えて、最終的には私がやりたかったこと、その理由とはまったく違うものになることが多いのです。

ミシェル・アルメラック

2016年に創業されたパルル モア ドゥ パルファムから最初に発表された8つの香りのうちのひとつ「ユヌ トン ドゥ ローズ」は、フランス語で〝1トンのローズ(バラの花束)〟の意味です。ブランドの意向や市場に関係なく、本当に自分が生み出したい香りを心ゆくまで追い求める環境を手にした巨匠ミシェル・アルメラックにより調香されました。

〝Une Tonne de Roses 8〟。ちなみに、最後についている数字は、試作回数を示しているのですが、この香りの試作回数は8回ということになります。

この香りは、パルファン・ロジーヌ パリの創立者でありローズの権威でもあるマリー・エレーヌ・ロジョンが、「私の所有するローズ・パフュームの中で、最愛のローズの香りを二つ挙げるとするならば、ひとつは私のブランドのローズ ド ロジーヌ、そして、もうひとつはユヌ トン ドゥ ローズです」「とても美しいローズで、嗅いだ瞬間に、即座に購入しました。今も時々つけているほどのお気に入りです」と絶賛した香りです。

〝あなたがローズが好きであろうとなかろうと、あなたに遠慮なくローズは咲き誇る〟というコンセプトで生み出されたこの香りが、何を伝えたいかというと、〝本当のローズの魅力にたっぷり触れたなら、あなたはローズを愛さずにいられない〟ということです。

抱えきれないほどのミシェル・アルメラックのローズに対する愛情をついに一切の制約なく、香水ボトルに詰め込むことが許された、1972年から絶えることなく〝ローズを愛し続けた男〟が、心の底から望んだローズの香りなのです。

スポンサーリンク

甘美にして哀切。抱き寄せたくなるローズ

この香りのフレッシュなローズの雰囲気は、ダマスク・ローズ・エッセンスの、少し洋ナシのような、少しリキュールのような、少しジャムのような、そんな香りの揮発性のあるノートにより生み出されています。

ミシェル・アルメラック

8回の試作を経て速やかに生み出されたこの香りは、アルメラックが、迷うことなくゴールを目指し生み出された〝自分の星に従い生み出されたローズ〟とも言えます。

そんなアルメラックの〝夢のローズ〟は、ひと吹きした瞬間に、眼で、腕で、抱き寄せたくなるように臨場感たっぷりにレッドローズの花びらと葉の香りが、新鮮に広がっていくようにしてはじまります。

どこまでもシンプルなローズ。だからこそ、ローズの持つ感情を、全身で心ゆくまで感じることができる、様々な感情を呼び覚ます美しいローズがそこにはあります。

リキュールのようでもあり、洋ナシのみずみずしさも併せ持つ朝露に濡れたレッドローズに、しっとりとラズベリーケトン(フランビノン)が、ジャミーなローズの艶やかさも加えてくれます。

そして、ゆっくりとアーシィーかつウッディなパチョリが肌を透き通し、心に染み入るように〝夢のローズ〟を円やかさと神秘性のコントラストで満たしてゆくのです。

たった一回限りのひと吹きのローズの人生を、何度も感じたくなる〝甘美にして哀切。そんな究極のローズの香り〟。フレデリック・マルの「ポートレイト オブ ア レディー」とその世界観を深く共有する香りです。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:ユヌ トン ドゥ ローズ
原名:Une Tonne de Roses 8
種類:オード・パルファム
ブランド:パルル モア ドゥ パルファム
調香師:ミシェル・アルメラック
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:50ml/15,400円、100ml/25,300円
販売代理店:ラトリエデパルファム


シングルノート:ダマスクローズ、パチョリ、フランビノン