バーバリーのブラックトレンチコート
久しぶりの恋愛相手であるエリスを振ってしまうときにアデラインは、バーバリーのトレンチコートを着ていますが、残念ながら劇中では何を着ているのかほとんど分かりません。
21世紀だからこそペンシルスカート
グレーを基調にしたモノトーン・スタイルが物語の終盤を支配します。そして、そこにハイウエストのペンシルスカートを合わせています。
60年代のスウィンギング・ロンドン・ルック
アデラインが、オシャレな理由が、過去の回想で解き明かされます。それは1960年代のはじめから半ばにかけ彼女がロンドンで生活していたという事実からです。
ヘアスタイルひとつで少女のように見えるアデラインが着るシャーベットカラーのニットとブラウンのブルゾンにジーンズ・スタイル(空と花モチーフのシルクスカーフをヘッドアクセに)が、ヒッピー・ファッション前夜を想像させますが、この作品では、70年代~90年代については一切触れないスタンスが取られています。
車(1960 MGA 1600 MK1)を運転しているときのスタイリングは、まさにパブリックスクール・ルックであり、そのジンジャー・フリンジと、つけまつげがBB風で、その時代を象徴しています。
2014年に、ロンドンで出会い愛し合ったウィリアムがエリスの父親だったことを知り驚くアデラインが、着ているグッチのケーブルニット。そして、その清楚なポニーテールをまとめるスカーフの使い方とのギャップを見てみるととても面白いです。
グッチのフリーダ・ジャンニーニがデザインした衣裳⑤
物語の終盤でアデラインが着ているダッフルコートがとても素敵です。ダッフルコートには年齢を超越した、女性の様々な魅力を同居させる不思議さが存在します。
そして、この時彼女が履いているパンツが、グッチの2013年プレフォール・コレクションで発表されたこのセットアップのパンツです。