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田中邦衛

深作欣二

【仁義の墓場】実録ヤクザ映画ファッションの魅力

1970年代後半に一人の映画スターが、当時最悪のモラルを誇る映画を乱発していた東映にやって来ました。かつて日活アクションスターとして活躍したその男の名を渡哲也と申します。そんな彼が、1973年からの『仁義なき戦い』シリーズで「実録ヤクザ映画」ブームを巻き起こした深作欣二監督とタッグを組んだのでした。
深作欣二

『仁義の墓場』Vol.2|渡哲也と堕天使・芹明香

渡哲也(1941-2020)は、はじめての東映での撮影ということで、撮影中は、決して椅子に座らなかったと言われています。その頑なな姿勢が、結果的に、彼自身の健康を蝕んでいくのですが、健康と引き換えに、《ただただ破滅に向かって突き進んでいく》石川力夫という存在を、我が身に乗り移らせることに成功したのでした。
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