レッド ハイビスカス コロン インテンス
原名:Red Hibiscus Cologne Intense
種類:コロン・インテンス
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:マティルデ・ビジャウイ
発表年:2021年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/12,430円、100ml/24,860円
なぜ今回はハイビスカスに脚光を当てたのか?
2021年4月16日から発売されているジョー・マローン・ロンドンの春限定の定番フレグランス・コレクション「ブロッサムズ」は、以下の4種類の香りから成ります。
- イエロー ハイビスカス コロン
- レッド ハイビスカス コロン インテンス
- フランジパニ フラワー コロン
- ナシ ブロッサム コロン
「レッド ハイビスカス コロン インテンス」は、2つの新作のうちのひとつとして、マティルデ・ビジャウイにより調香されました。
今回から、「ブロッサムズ」のボトル・デザインは一新され、どこかバイレードを連想させるデザインとなりました。
私たちのブロッサム・フレグランスは、白やパステルカラーの花々からインスパイアされることが多かったのですが、一度、大胆でカラフルなものに取り組んでみることも必要だと思い、ハイビスカスの香りを選びました。
セリーヌ・ルー(クリエイティブ・ディレクター)
カウアイ島のノウノウ・マウンテンは、ハワイの先住民の言い伝えでは、巨人が横になり眠り続けていると言われています。そのため別名〝スリーピング ジャイアント〟と呼ばれています。このまだ目覚めぬ熱帯の楽園に咲く真っ赤なハイビスカスの花をイメージしたのがこの香りです。
ジャスミンとイランイランの香り
レッド ハイビスカスは、イエロー ハイビスカスの隠れたいとこのような存在です。恥ずかしがり屋で、好奇心旺盛な人の目や手から離れた場所に存在することを好む希少な生物。揺らめく小さな炎のように、下草をかき分け、熱帯の光の中で緋色の花びらを広げます。
公式ホームページより
ブロッサムズ初のコロン・インテンスとなるこの香りは、灼熱に照りつけるというよりは、ぽかぽかと暖かい太陽が、ジューシーかつフレッシュなオレンジの中に、潮風のようなオゾンノートがほんのりと溶け合うようにしてはじまります。
この香りのイメージは、公式ホームページが語るように、目を惹く美貌とスタイルを持ちながらも、どこか二箇所、中高校時代に陸上をしていたのでふくらはぎが筋肉質やら、肩幅が広いといったコンプレックスを持つが故に、恥ずかしそうに一歩引く美女のような香りです。
そんな彼女の中に宿る、煮えたぎる情熱の赤いジャスミンの香りなのです。このハイビスカスにとって、恐らく真っ赤であることがとんでもなくコンプレックスなのでしょう。だからこそ彼女は、白くなりたいという願いを込めてジャスミンのように香り立つのです。
そんなうっとりするように甘いジャスミン・サンバックの芳香をより引き立てるように、透明感のあるクリーミーかつスパイシーなイランイランが溶け込んでゆきます。そして、華やぐフローラルの艶やかさが生み出されます。
どうやら、彼女は自分の魅力に薄々と気づいているようです。やがて、バニラがゆっくりとパウダリーな軽さと、パチョリのアクセントを付け加えながらほんのり危険な余韻を残し、この美しき獲物に、甘い牙を与えてゆくのです。
はやく白いジャスミンになりたい真っ赤なハイビスカスの香りです(なんか妖怪人間みたい)。
ちなみに「ブラックベリー & ベイ コロン」とのコンバイニングは、いきいきとしたフローラルの香りになると推奨されています。
「ブロッサムズ」のCFには、日本語の歌が流れています。70年代にレコーディングされたハワイ在住の日本人歌手Aikoさんの「夏と私 (Natsu To Watashi)」というすごくコアな選曲(1960年代に女性3人組トリオ・こいさんずで活躍した方)です。
香水データ
香水名:レッド ハイビスカス コロン インテンス
原名:Red Hibiscus Cologne Intense
種類:コロン・インテンス
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:マティルデ・ビジャウイ
発表年:2021年
対象性別:ユニセックス
価格:30ml/12,430円、100ml/24,860円
トップノート:マンダリン・オレンジ
ミドルノート:ジャスミン・サンバック、イランイラン、ハイビスカス
ラストノート:バニラ