ポティオン ウーマン
原名:Potion For Women
種類:オード・パルファム
ブランド:ディースクエアード
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:50ml/9,450円
ありのままの姿で、男性を誘惑し、翻弄し、虜にする香り
2011年に発売されたディースクエアードのメンズ・フレグランス「ポティオン(ポーション)」のペア・フレグランスとして「ポティオン ウーマン」は、2012年に発売されました。フルーティフローラルシプレの香りは、クリスティーヌ・ナジェルにより調香されました。
あるファッション・フレグランスの香りの目指すところを知りたい場合、最も効果的な方法は、キャンペーン広告の撮影を担当したフォトグラファーが誰であるかを知ることです。そのフォトグラファーの得意とするスタイルこそが、この香りの目指す終着駅なのです。
この香りの広告キャンペーンを撮影したフォトグラファーはマリオ・ソレンティです。先ほどの理論で言えば、ポーランド出身のファッション・モデル、マルゴシア・ベラ(1977-)をキャンペーン・モデルに据え、彼はあの伝説のケイト・モスの写真のように〝ごく自然に男性を誘惑する女性のありのままの姿〟を撮っているようです。
うまりこの香りは「Potion=LOVE POTION」〝ありのままの姿で、男性を誘惑し、翻弄し、虜にする力を呼び覚ます魔法の香り〟なのです。
飾らず気取らずに、欲望を呼び覚ますラブポーション
眩暈を呼び覚ますようにきらめくベルガモットにブラックベリーが注ぎ込まれ、酔わせるようなフルーティーな香りが広がってゆきます。そこにヴァイオレットがパウダリーな甘やかな花を咲かせてゆきます。
すぐに大釜の中で煮込まれ掻き混ぜられたようなゴールデンバニラとホワイトムスク、パチョリが、肌の上を滑り落ち、フルーツは急速に完熟のときを迎えるのです。さらに、ローズを中心にジャスミン、スズランが続々と甘い罠を張り巡らしてゆくのです。
そして、ルバーブが「ついに時が来た」と、酸いも甘いも知り尽くした愛欲の女神を召喚し、〝永遠の若さ〟を与えるように、香りにフレッシュ感を与えてゆきます。
やがて、ブラックムスクとブラックアンバーにより、呪文が唱えられ、スパイシーローズは天に召され、パウダリーローズとなり再降臨するように肌の上に舞い降り、ありのままの姿のあなたに、魔性の女の力を与えていくのです。あらゆる男性を陥落させる、
温かいのにフレッシュな〝欲望を呼び覚ますラブポーション〟が解き放たれたのでした。
目的はただひとつ。清々しいまでに、ひとつの目的に向かって張り巡らされたハニートラップを身に纏う〝ありのままの姿の女性を魔性の女に変える香り=歴史は女で作られる香り〟です。
シャネルの「アリュール」やゲランの「ランスタン ド ゲラン」より官能的な〝魔性の甘さ〟ではないところが、ディースクエアードのブランドイメージに合致しています。
香水データ
香水名:ポティオン ウーマン
原名:Potion For Women
種類:オード・パルファム
ブランド:ディースクエアード
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2012年
対象性別:女性
価格:50ml/9,450円
トップノート:ベルガモット、ブラックベリー、ヴァイオレット
ミドルノート:ルバーブ、スズラン、ローズ、ジャスミン
ラストノート:パチョリ、ムスク、ホワイトムスク、ブラックアンバー、バニラ