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【ル ラボ】ウード27(ヴィンセント・シャラー)

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ウード27

原名:Oud 27
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:ヴィンセント・シャラー
発表年:2009年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円

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素肌の上で生き生きと広がっていく〝ウードのけものみち〟

©LE LABO

バニラが入っているからとか、甘いからとかではなく、もっとダークな、つまり純粋なオリエンタルの香りを開発したかったのです。ピュアなウードは、ダークで動物的な香りがします。それはオリエンタルウッドのオフビートな解釈です。

エディ・ロスキー

2006年3月に発表された10の香水と共に、ル ラボの歴史は始まりました。そして3年の時を経て、2009年に、(シティ エクスクルーシブは抜きにして)新作を発表しました。ダーク・オリエンタルと表現される「ウード27」は、フィルメニッヒの調香師ヴィンセント・シャラーにより調香されました。

「ウード27」の「27」とは、27種の香料により生み出されたという意味を持ちます。

ちなみに、この香りのために使用されているウードは、アルベルト・モリヤスジャック・キャヴァリエが愛用していた,フィルメニッヒのOud Synth 10760 E(天然成分と合成成分を組み合わせて作り出した香料)です。

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この香りは、人類が知ってはならない香りのひとつだ!

©LE LABO

©LE LABO

チンギス・ハーンとシャー・ジャハーンがシェヘラザードとお茶をする場面を思い浮かべてほしい。あるいは、千一夜物語を二十七夜の強烈なものに凝縮したようなものだ。

ファブリース・ペノー

スプレーを一吹きした瞬間、生命力にあふれている何かが、これほど満ち広がる香りはそうそうありません。このウードは、明らかに何らかの意思を持ち、素肌の上を駆け抜けていくようです。ウード=中東という概念をここまであっさりと乗り越えたウードを見つけることはなかなか出来ません。

苦くスモーキーで酔わせるお酒のようなこのウードは、強さともろさ、美と壊れやすさを、絶妙なバランスで保ちながら、素肌の上にキスするように広がっていくのです。完膚なきまでに獣を感じさせるクリーミーなウードでありながら、汚らわしさよりも清らかさを感じるのはなぜなのでしょうか?

まるでミステリーのようなウードです。殺人犯が、最後に捕まらない映画を見ているようです。27の香料について考える力をあっさりと奪い去る力がこの香りにはあります。

実際に身にまとい一日過ごしてみると、このウードが、あなたを飼い馴らすためにやって来た何らかの存在であることが分かるはずです。もっとも汚らしい臭いを突き抜けたところに存在する、アンバーグリスとムスクの輝きを知ることでしょう。この香りは、人類が知ってはならない香りのひとつだ!だから、恐らく、アメリカの政府筋が、エスティローダーに働きかけ廃盤にしたのだろう。

それほど恐ろしい香りなのだ。

そして、最後に、このウードは、クリーミーなレザーと酸味のあるフルーツを押しのけ、素顔を見せてくれるのです。はじまりと終わりには天と地ほどの差があります。どこまでもやさしくうつくしくしなやかな温かな木の余韻に満たされてゆくのです。

ディプティックの「ウード パラオ」やルイ・ヴィトンの「ヌーボー モンド」の延長線上に存在する香りとも言えます。

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香水データ

香水名:ウード27
原名:Oud 27
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:ヴィンセント・シャラー
発表年:2009年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円


シングルノート:シベット、ウード(アガーウッド)、アンバーグリス、ムスク、ヴァージニア・シダー、アルデハイド、パチョリ、ベチバー、アンバー、ブルガリアン・ローズ、サフラン、ナツメグ、ガイアックウッド、ブラックペッパー、フランキンセンス