オムニア ピンクサファイヤ
原名:Omnia Pink Sapphire
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:25ml/7,040円、40ml/9,790円、65ml/12,100円
Z世代の気まぐれな精神を反映したフルーティフローラル
Z世代の消費者たちは、集団への帰属意識と、ユニークでありたいという深い欲求を兼ね備えています。大胆にユニークな世代であり、彼らに新しさを体験する機会を与えることは、本当にエキサイティングなことです。
私は、どんな夢にもアクセスすることができる彼らのユニークで揺るぎない自信と、生意気な性格をスタイリッシュに表現するフレグランスをイメージしました。この香りは、Z世代を日常から解放し、高揚感と大胆さが凝縮された魅惑の世界へと誘うものなのです。
アルベルト・モリヤス
2018年4月4日に『オムニア』シリーズ第八弾として発売された「オムニア ピンクサファイヤ」は、ピンクサファイアにインスパイアされたフルーティフローラルの香りとして、アルベルト・モリヤスにより調香されました。ブルガリ初のZ世代ののための香りです。
フレンチポリネシア、特にエキゾチックな熱帯の国タヒチをイメージして生み出されたこの香りのターゲット層について、キャンペーン・モデルに起用された三人の女性の存在を見てみるととてもわかりやすいです。
メイクアップに関する動画ブログを若干10歳で開設したアマンダ・スティールと、13歳の時にYouTubeでジャズのカバー曲を発表したマディソン・ビアー。そして、16歳でプロのスタイリストとして、ファッションブログを発行したマーガレット・ザン。彼女たちは勇気を出して行動し、未知の世界に飛び込み、目標を達成した10代の女性でした。
基本的にベラ・ハディッド、日本のKokiなど、21世紀に入り、一般的な男性が一生かかっても女性にプレゼントすることが出来ない宝石を、10代の女性に身に纏わせ、Z世代に対してブランドイメージを浸透させてきたブルガリらしい戦略的な香りと言えます。
香りが生み出す「エキゾチックな夢への甘いエスケープ」
この「明るく華やかな」フレグランスを通して、遠く夢のような楽園での貴重な時間を、自分らしくあることを夢見るZ世代の女性たちと共有したいと思ったのです。野心的で、愛情深く、実験的で、決断力があり、自発的で、コミュニケーション能力に優れたZ世代は、派手でカラフルな生き方を必要としています。
そんな彼女たちの幸運のお守りのように、「オムニア ピンクサファイヤ」は、身につけたいという欲求を駆り立てる大胆な香りを創り出しました。一目でわかるほど強い軌跡を描いています。つまりこの香りは、触れるものすべて、そしてすべての人を引き立たせる香りなのです。
アルベルト・モリヤス
何事にも恐れずに大胆に行動するZ世代の十代の女性たちの輝きを体現した「ピンクサファイヤ」の香りは、グレープフルーツとポメロの甘酸っぱくもシャープな爽快感の中に、スパイシーなピンクペッパーが弾けるようにしてはじまります。それはまさにZ世代の気まぐれな精神を反映しています。
まさにアルベルト・モリヤスが「この香りは、エキゾチックな夢への甘いエスケープです」と言及しているように、すぐにクリーミーでエキゾチックなフランジパニとティアレフラワーが、南国の楽園の甘い匂いで包み込んでくれます。
そして、ローズとピーチが、濃厚な甘さではなく、エアリーで爽やかなフルーティフローラルの香り立ちを与えてゆきます。
ちなみに、フランジパニとティアレフラワーは、天然香料から抽出したものではなく、ヘッドスペース法により生み出されたものです。
やがて、アイリスとホワイトムスクのパウダリックさの中に、クリーミーなサンダルウッドが注ぎ込まれ、ふんわりと柔らかな甘い余韻を肌に残してくれます。
ヴェルサーチの「ブライト クリスタル」とよく比較される香りです。
香水データ
香水名:オムニア ピンクサファイヤ
原名:Omnia Pink Sapphire
種類:オード・トワレ
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:25ml/7,040円、40ml/9,790円、65ml/12,100円
トップノート:ピンクグレープフルーツ、ピンクポメロ、ピンクペッパー
ミドルノート:ピンクフランジパニ、ティアレフラワー、ピーチ、ローズ
ラストノート:モダンウッド、ホワイトムスク、バニラ、アイリス、サンダルウッド、ヴァイオレット