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【シャネル】N°18(No.18)(ジャック・ポルジュ)

シャネル
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N°18(No.18)

原名:N°18
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:ジャック・ポルジュ
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:75ml/33,000円
公式ホームページ:シャネル

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ヴァンドーム広場の香り

ホテルリッツパリのスイートルームのバルコニーに佇むシャネル、1937年 ©CHANEL

ライチウォッカのような香りです。

クリストファー・シェルドレイク

2007年にシャネルのプレステージ・コレクションとして「レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル」がスタートしました。最初の10種類の香りのひとつとして、「N°18」(オード・トワレ)が、シャネルの三代目専属調香師ジャック・ポルジュによって調香されました。

6作品の中で、ジャック・ポルジュ自身が、もっとも気に入っている作品であり、もっとも革新的な香りだと言い切っています。

〝ファイン・ジュエリーの香り〟。「N°18」は、ファインジュエリーの聖地であるヴァンドーム広場18番地(ココ・シャネルが過ごしたリッツのスイートルームの対面)にあるシャネルのジュエリー・ショップ(1997年にオープン)にちなんで名付けられた、ウッディ・フルーティーな香りです。

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アンブレットシードとアイリスの珍しい香り


この香りの主人公は、ジャコウアオイとも呼ばれるアンブレットシードです。アンブレットシードとは、アオイ科(ハイビスカスも)の植物であり、抽出される香料は、アニマリックなムスクの香りがする植物性ムスクに分類されます。

そのアンブレットシードに(ニンジンのような)アイリスがブレンドされ、(ピクルスのような)ジンフィズやコニャックを感じさせる透明感溢れる香りからこの香りははじまります。それはまるでダイヤモンドの輝きと煌めきを連想させるような非常にエレガントな香りです。

やがて、洋ナシのようなフルーティーさとグリーンローズが交わりあい、透明感に包まれたフルーティーローズの香りとなります。その奥から仄かに香る不協和音のようなクミンの独特な香りが、とまどいを生み出すと同時に、何度も香りを嗅ぎなおしたくなる衝動を生み出してくれます。

そして、ドライダウンしていく中で、シダーウッドが現れ、アンブレットシードとアイリスのパウダリー状の星雲に渦巻くようにゆっくりとゆっくりと呑み込まれていくのです。

2016年9月には、オード・パルファム・ヴァージョンが発売され、これが現行品となっています。こちらは、トワレのようなオープニングの鋭さが失われています。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「N°18に使われているとびきり上等なローズ精油は、アルコール度がきつく、リキュールのような感じで、アルザス地方のベリー蒸留酒を思い出す。見かけは無色のウォッカ。香りはあざやかなピンクといったところ。」

「パウダリーでニンジンのようなアイリスの香りを合わせると、焼きたてのハーブ入りパンのすばらしい香調に包まれ、そして意識を集中させると、ふたたび原料それぞれのおいしそうな香りへと分離する。一風変わった、飾り気のないフレグランスであり、洗いたての若者の顔のように美しい。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:N°18(No.18)
原名:N°18
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:ジャック・ポルジュ
発表年:2016年
対象性別:女性
価格:75ml/33,000円
公式ホームページ:シャネル


シングルノート:アンブレットシード、アイリス、フルーティ・ノーツ、ウッディ・ノーツ、フローラル・ノーツ