ミュゲ ド ボンヌール 2021年版
原名:Muguet du Bonheur
種類:オード・トワレ
ブランド:キャロン
調香師:ジャン・ジャック
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:30ml /16,500円、50ml /23,100円、100ml /29,700円
販売代理店ホームページ:フォルテ
オリジナルとは全く違う〝洋ナシ×スズラン〟の香り
1904年に創業されたキャロンが、低迷期に差し掛かりはじめた第二次世界大戦後、メゾンを立て直したフェリシエ・ヴァンピールは、1939年から62年にかけてのキャロンの最高責任者でした。
そんな彼女が、5月1日の「スズランの日」のための香りが欲しいと切望したことから、1952年に、僅か一ヶ月足らずで作り上げられたのが「ミュゲ ド ボヌール」でした。
そして、世紀を越え、1998年にアレス・グループに買収され20年の時を過ごし、すっかり衰退への流れを辿っていた時、3000万ユーロで買収したのがロスチャイルド・ファミリーのアリアンヌ・ド・ロスチャイルド(カトレア・ファイナンス)でした。2018年のことです。
まず最初に彼女は、キャロン復興の施策として、ゲランのように専属調香師を迎えました。日本の高砂香料に22年間勤務してきたジャン・ジャックの登場です。
かくして復活した新生キャロンから『ラ・コレクション・メルヴェイユーズ』の3つの香りのうちのひとつとして、約70年前に発売されたスズランの名香を現代的に解釈した新生「ミュゲ ド ボンヌール」が2021年5月に発売されました。
洋ナシで作り上げられたミュゲ・シャーベットの香り
まず最初にオリジナルの香りとは全く違うスズランの世界が広がっていくことを知っておく必要があります。
〝幸福のスズラン〟という名のこの香りは、ビターなベルガモットとライムのフレッシュグリーンなシトラスの輝きに、みずみずしい洋ナシを中心としたウォーターメロン、イタリアン・マンダリンのジューシーなフルーツのマリアージュからはじまります。
すぐに、ひんやりとしたシャーベットのようでもあるフルーツカクテルの中から、清らかなスズランが開花してゆくのです。祝福するような華やかなローズにパチョリとモスが注ぎ込まれ、ほんのりパウダリーなフローラルシプレを生み出すように、幸福感で満たしてくれるようです。
そして、フルーティなスズランは、だんだんとムスクによりフレッシュグリーンかつフルーティな余韻を肌に残してくれるのです。
香水データ
香水名:ミュゲ ド ボンヌール 2021年版
原名:Muguet du Bonheur
種類:オード・トワレ
ブランド:キャロン
調香師:ジャン・ジャック
発表年:2021年
対象性別:女性
価格:30ml /16,500円、50ml /23,100円、100ml /29,700円
販売代理店ホームページ:フォルテ
トップノート:ライム、ウォーターメロン、ベルガモット、洋ナシ、イタリアン・マンダリン
ミドルノート:スズラン、ターキッシュローズ
ラストノート:パチョリ、モス、ヴァージニア・シダー、ムスク