マイケル・ジャクソン略歴
- 1958年8月29日 インディアナ州ゲーリーで8人兄弟の6男として生まれる。1964年、ジャクソン5の一員としてデビューする(1975年、ジャクソンズに改名)。
- 1969年 ジャクソン5が「帰ってほしいの」で、メジャーデビュー曲、全米No.1 ヒットになる。
- 1971年 「ガット・トゥ・ビー・ゼア」でソロデビュー。
ファッションの世界にマイケル・ジャクソンが与えた影響
何かを作ったり、普通じゃない新しいものを考え出すことに夢中なんだ。ある種のパイオニアになることがね。ほら、革新を求めるっていうことがね。とにかく好きなんだ。ぼくがワクワクするものはアイデアで、お金じゃない。アイデアこそ、ぼくを駆り立てるものなんだよ。
マイケル・ジャクソン (1984)
1980年代に入り、MTV(1981年8月1日)がスタートし、2人のファッション・アイコンが生み出されることになりました。マドンナとマイケル・ジャクソンです。この時代、音楽が映像と結びつき、ファッションがより大衆化する流れが出来上がりました。
しかし、何事もそうなのですが、「マイケル・ジャクソンがファッションに与えた影響」という大きすぎる影響に対して、理解することは大変なことです。あまりにも圧倒的な存在に対して、人間の理解は、実に表面的なものに落ち着きがちです。特にマイケル・ジャクソンに関しては、過度の整形や性的虐待疑惑などのセンセーショナルなイメージの前に冷静な目を失いがちになってしまいます(確かに晩年のマイケルを見るのはファンにとって辛いものがあります)。
しかし、もし、これからのファッションが、クロスジェンダー(ノージェンダー)であり、アンドロギュヌスの時代であり、女性が男性のファッションから、色々取り入れていく要素が多いと、あなたが考えるならば、マイケル・ジャクソン(とデビッド・ボウイ、フレディ・マーキュリー)の男性のポップ&ロックスターのファッションは必ず抑えておくべきものなのです。
しかし、男性ミュージシャンで、これからの女性に最も影響を与えうる人は、マイケル・ジャクソンを置いてありません。通称「キング・オブ・ポップ」。その神秘性と革新性が、彼のファッション・アイコンとしての重要度を高めているのです。マイケルのファッション・スタイルの入門編としてこれからの5パージをお楽しみください。
『北斗の拳』サウザー・レガース
『北斗の拳』や『聖闘士星矢』で装着していそうなレガース。ヒストリー・ツアー(1996~1997)から使用されたこの18金のゴールドレガースは、ベースボールからインスパイアされたファッションです。「下半身に優雅な男らしさが欲しい」というコンセプトのもとに作られたものでした。
マイケル・ジャクソンは、1984年からマイケル・ブッシュとデニス・トンプキンスを専属デザイナーにしました。「ボクは、ボクのオリジナルのスタイルを創造したいんだ。新しい音楽と、新しいファッションに身を包んだならば、それは決して古くならない。逆に世界中のファッション・デザイナーが、ボクをコピーするようになるだろうから」そう2人に言い放ちました。
マイケル・ジャクソンのファッションの魅力。それは誰かに生み出されたものではなく、彼自身の個性を磨き上げた末に生み出されたスタイルの数々なのです。