さらにあらゆるハイジュエラーのアイコニック・ムービーに。

この中に『ウエスト・サイド物語』のジョージ・チャキリスがいます。

ほとんどをマリリン自身が歌唱し、ほんの一部をマーニ・ニクソン(『ウエスト・サイド物語』のマリアと『マイ・フェア・レディ』のイライザ)が吹き替えした。

マリリン・モンローはハイジュエリーのベスト・アイコン!

両手を掲げた瞬間、マリリン・モンローは、ダイヤモンド以上のジュエリーとして輝いた!

そして、このシーンは、全てのハイジュエラーを象徴するアイコニックシーンとなった。

デザイン画。

デザイン画。
マリリン・モンロー・ルック12 ショッキングピンク・ドレス
- ショッキングピンクのシルクサテンのストラップレス・ドレス、バックヒップに大きなボウ、ライナーはブラック、オーストリッチ・フェザーとホースヘアーが中につめられたバタフライボウ、サイドスリット
- ピンクサテンベルト、内側は総レザー
- 同色のロンググローブ
- 同色のサルヴァトーレ・フェラガモのパンプス
当初、このシーンのためにショッキングピンクのドレスを着たマリリン・モンローは、黒のオペラ・グローブと黒のサルヴァトーレ・フェラガモのパンプスを履いていました。しかし、トラヴィーラが、ドレスと同じ色のグローブとシューズに変更しました。ドレスは床に届く長さだったためすぐに汚れるため、二着用意されました。マリリンは、このドレスの重さに、驚いたと言われています(生地にハリ感を出すために、黒のフェルトのライナーが使用されているため)。
この作品の全てはこのシーンのためにあったとも言えます。ティファニー、カルティエ、ハリー・ウィンストンといったハイ・ジュエラーの名前を連呼するシーンは(特にティファニーズと手を掲げるシーン!)、現在において、あらゆるジュエリー・ブランドにとって、〝ダイアモンドのみならず宝石の魅力を伝える〟アイコニック・シーンになったのでした。
まさに、この作品とオードリー・ヘプバーンの『ティファニーで朝食を』は、二大ジュエリー・ムービーです。
そして、2001年には『ムーラン・ルージュ』でニコール・キッドマン、2010年には『バーレスク』でクリスティーヌ・アギレラとクリスティン・ベルが「ダイアモンドは女の親友」を歌ったのでした。
ピンクから一転してブルードレスへ!

「彼から1万5000ドル引き出すためには、1時間45分かかるわ」

大富豪の御曹司の父親に、「あなたの財産目当てに結婚するのよ」と言い切るマリリン。

襟から袖にかけての紫の文様が美しいボレロ。

ワードローブ・テスト。
マリリン・モンロー・ルック13 ブルードレス
- ブルーのタイトドレス、ペンシルスカート
- ブルーのボレロ
- グレーのファーストール
「男が美人を選ぶのと同じく女は金持ちを選ぶのよ。あなたの娘に貧乏人と結婚させたい?」と御曹司の父親に啖呵を切るマリリン・モンロー。彼女の魅力は、21世紀の美人像を先取っていました。