ファイアーアイランド
原名:Fire Island
種類:オード・パルファム
ブランド:ボンド・ナンバーナイン
調香師:ミシェル・アルメラック
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/19,950円
ニューヨークで最も熱い男たち(女たち)の香り
ボンド・ナンバーナインより、2006年に発売された「ファイアーアイランド」は、ニューヨークのロングアイランドに平行して存在する50kmの長い島の名を付けた香りです。
幅はわずか160mから400mしかないこの島は、マンハッタンから2時間足らずの場所にあるニューヨーカーにとっての隠れ家的ビーチリゾートであり、ゲイの人々にとってもパラダイス・アイランドとしても有名です。
〝遠くから香りを嗅いでも、近くで嗅いだ日焼けした肌を思い出させてくれる〟という謳い文句と共に発売された、ニューヨークで最も熱い男たち(女たち)の香りは、ミシェル・アルメラックにより調香されました。
太陽に思いっきり愛される肌の香り
〝ニューヨークの太陽を盗んだ男たち(女たち)〟の香りは、スプレーをひと吹きすると同時に、太陽に思いっきり愛されているようなサンタンローションの香りに包まれます。それはアメリカで通常販売されているBain de Soleilのオレンジ・ジュレやCoppertoneのローションのようです。
ビーチの香りと言えば、通常トロピカル・フルーツやトロピカル・フラワー、ココナッツが香り立つのですがそのような香りはほとんどしません。
ネロリとホワイトムスクが織り成す天国のような香りに、フレッシュなカルダモンがアクセントとして加わってゆきます。そして、すぐに、海風のようなオゾンノートがすべてを包み込みビーチの香りが誕生します。これほどまでに太陽の下で温められたサンタンローションを吸収した肌を連想させる香りは珍しいです。
やがて、だんだんとクリーミーなチューベローズとパチョリが柔らかく塩味の効いた肌の上に太陽の残り香を追加していくのです。ゴールデンイエローのボトルカラーが連想させる太陽と小麦肌の香りです。
タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「ファイアーアイランド」を「エアリー・ジャスミン」と評し、「ボンドナンバーナインの創業者ローリス・ラメは、フランスの海岸の懐かしい匂い=日焼けローションの香りを再現するようにミシェル・アルメラックに依頼した。そうすれば、彼女が帰化したアメリカのビーチで売れると思ったのだろう。」
「私自身、アメリカで生まれ育ったのでフランスのビーチなんて知らない。それなのに広がるようなシンプルな香り、これこそビーチだってピンときた。すがすがしい塩のスプレー、クリーム様のホワイトフローラル。全然ごちゃごちゃしていない。ただただ幸せ。」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。
香水データ
香水名:ファイアーアイランド
原名:Fire Island
種類:オード・パルファム
ブランド:ボンド・ナンバーナイン
調香師:ミシェル・アルメラック
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/20,900円
トップノート:カルダモン
ミドルノート:ネロリ、ホワイトムスク
ラストノート:パチョリ、チューベローズ