『俺たちに明日はない』の衝撃!
ヴィッキー・ルック18 トレンチコート
- チューリップハット、ブラウンのボーダー
- ベージュのトレンチコート、ブラウンのパイピング、シングル
- ブラック・タートルネック
- ダークブラウンのパテントレザーブーツ
- ホワイト・タイツ
- 白とブラウンのバイカラーサッチェル・ミニショルダー&ハンドバッグ
本作の撮影中(撮影期間は、1967年6月6日から9月22日)である1967年8月に配給会社から全く期待されていなかった〝最後に主役のカップルが蜂の巣にされる〟映画『俺たちに明日はない』が、空前の大ヒットとなりました。この作品によって、アメリカン・ニューシネマの幕が開かれたのでした。そして、フェイ・ダナウェイは、ボニー・ルックと共に、一夜にして時代の寵児となったのでした。
フィッシャーマンセーターを着るヴィッキー
ヴィッキー・ルック19 フィッシャーマンセーター
- フィッシャーマンセーター
- ホワイトデニム
ヴィッキーのラスト・ファッション
ヴィッキー・ルック20 ブルー・スカートスーツ
- ブルーのスカートスーツ、ミニスカート
- 黒のタートルネック
フェイ・ダナウェイという女優が1967年に見せたボニー・ルックと、翌年に本作で見せたヴィッキー・ルックは、真逆のファッション・スタイルによって今もなおファッション業界に従事する人々の感性を刺激して止みません。それは、セオドア・ヴァン・ランクルが、フェイ・ダナウェイというキャンバスを使い、1930年代のレトロ・シックと、1960年代後半の最先端モードを表現したものでした。
1960年代後半には、最先端だったファッションが今では、非常に古めかしく感じられ、一方、1930年代のファッションを1960年代風に解釈したファッションが今でも新鮮に感じられる不思議さ。それこそが、ファッションの本質なのです。リアル・ファッションは、絶えず蘇り、そうでないファッションは、蘇ることはないのです。