ビブリオテーク
原名:Bibliotheque
種類:オード・パルファム
ブランド:バイレード
調香師:ジェローム・エピネット
発表年:2017年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/26,070円、100ml/38,170円
公式ホームページ:バイレード
ふしぎな図書館の香り
2006年に創立されたバイレードから2017年に発売された「ビブリオテーク」は、ジェローム・エピネットによって調香されました。バイレードで最も人気のあるフレグランスキャンドルの香りをフレグランスにという要望に応えて生み出された香りでした。
「ビブリオテーク」とは、フランス語で「図書館」の意味です。それは、ひとたび歴史ある図書館に足を踏み入れた時に感じる、実世界から切り離された、タイムスリップするような感覚を香りによって表現したフレグランスです。
昔の長細い缶に入った、古くてぬるい不二家のネクターのような甘ったるいピーチと、梅干のような酸っぱいプラムが、図書館とはかけ離れたフルーティーな甘酸っぱさで押し寄せるようにしてこの香りははじまります。
やがて図書館から聞こえる何十年、何百年も年を重ねた紙の音が、ソーダのような発泡性を持ったパチョリによって解き放たれます。紙は呼吸し、そんな紙を束ねる革表紙があくびをしているようなレザーの匂いで包み込んでゆきます。
そして、そんな無数の書物を抱きしめるバニラの温かさで包まれた木製の棚の上で、再び新鮮な空気を吸い込むことを夢に見ながら無数の書物は、ひたすら息を潜め、いつか解き放たれる時を待ち続けるのです。
ついに開け放たれたドアから入る人々と共に、風に乗ってヴァイオレットとピオニーの香りが、フルーツにパウダリーさを加えていきます。静寂に支配された小さな宇宙の中で、人々は思い思いの書物を手に取り、革表紙を捲り、息を吹き返させていくのです。
ノスタルジックなムスキーレザーに包まれたフルーツの匂いの中で、五感が研ぎ澄まされ、日常から離れた思索のひと時に埋没させてくれる、実にふしぎな図書館の香りです。そして、どこかグッチのラッシュを呼び覚ます香りでもあります。
香水データ
香水名:ビブリオテーク
原名:Bibliotheque
種類:オード・パルファム
ブランド:バイレード
調香師:ジェローム・エピネット
発表年:2017年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/26,070円、100ml/38,170円
公式ホームページ:バイレード
トップノート:ピーチ、プラム
ミドルノート:ヴァイオレット、ピオニー
ラストノート:パチョリ、レザー、バニラ、ムスク