アリュール オム スポーツ オー エクストレム
原名:Allure Homme Sport Eau Extreme
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:ジャック・ポルジュ
発表年:2012年
対象性別:男性
価格:50ml /15,400円、100ml /21,230円
公式ホームページ:シャネル
絶頂に上り詰め、昇天する男たちの物語。

©CHANEL

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1978年にジャック・ポルジュがシャネルの三代目調香師に就任し、1982年にカール・ラガーフェルドがクリエイティブ・ディレクターに就任しました。そして1984年に「ココ」が発売されたこの年3月、ラガーフェルドによるシャネルのファースト・コレクション(1984/85秋冬コレクション)が発表され、シャネルはファッション・ブランドとして不死鳥のように蘇りました。
以降、シャネルのブティックはオクラホマから東京まで、
この状況を見たシャネルのCEOであるアリー・コペルマンは、「ロー ドゥ イッセイ」「シーケーワン」といった1990年代の〝つけやすいフレッシュな香り〟の流行に乗り、1996年に女性用の新作フレグランスを発表しました。その名を「アリュール」と申します。
〝アリュール〟とは、フランス語と英語で「魅力、魅惑する」という意味です。そのメンズ・ヴァージョンとして「アリュール オム」は、3年後の1999年に発売されました。シャネルが女性用と男性用のフレグランスをペアで展開したのはこれが初めてでした。
カリスマ性と内面の強さを持ち合わせた大人の男性のためと銘打たれたフレッシュ・スパイシー・ウッディな香りはジャック・ポルジュによって調香されました。発売当時、この香りは大成功を収めました。
そのスポーツ・ヴァージョンとして2004年に発売された「アリュール オム スポーツ」のエクストリーム<究極>ヴァージョンとして、ビッグウェイブサーフィンにインスピレーションを得た「アリュール オム スポーツ オー エクストレム」は、2012年に発売されました。ムスキー・アロマティックな香りはジャック・ポルジュによって調香されました。
〝栄光を君に〟という言葉こそが相応しいこの香りは、何かを成し遂げるために集中力を高め、ただひたすらに目標に向かって突き進んだ先にある栄光の瞬間=真っ白に燃え尽きる瞬間を投影しています。
こちらこそが、真のアリュール オム スポーツだった
爽やかに甘く弾けるマンダリンに、スーッと清涼感を運ぶミントとイトスギ(サイプレス)、さらにハーバルなクラリセージが溶け込んでいくようにしてこの香りははじまります。さぁ、己の能力を信じ、全身全霊を込めて、勝負に臨むのだ!
やがて、ブラックペッパーが、爽快感溢れるトップノートに温かさを与えていきます。そしてそんなペッパーとクラリセージを結びつけていくようにホワイトムスクが全体を柔らかな官能性で包み込んでいきます。まさに勝利を得たあとの、至福のひとときのようです。
「スポーツ」でありながらこの香りには、アクアノートもネロリ(フローラル)も存在しません。そんなミントをはじめとするハーバルな香りが、トンカビーンとサンダルウッドのクリーミーな甘さとひとまとめになり、素肌の上を滑らかに駆け抜けてゆきます。
まさに「真っ白に燃え尽きた」男の美しい恍惚の表情を連想させるように、この香りはドライダウンではなく、昇天するようにして消えてゆきます。
女性監督として史上初のアカデミー監督賞を『ハートロッカー』(2008)で獲得し、『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)などの秀作を監督したキャスリン・ビグローにより、プロサーファーのダニー・フラーを被写体に、ハワイで、キャンペーン・フィルムは撮影されました。
香水データ
香水名:アリュールオムスポーツオーエクストレム
原名:Allure Homme Sport Eau Extreme
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:ジャック・ポルジュ
発表年:2012年
対象性別:男性
価格:50ml /15,400円、100ml /21,230円
公式ホームページ:シャネル
トップノート:クラリセージ、シチリア産マンダリン・オレンジ、ミント、モロッコ産イトスギ
ミドルノート:マダガスカル産ブラックペッパー
ラストノート:ホワイトムスク、ニューカレドニア産サンダルウッド、シダー、ベネズエラ産トンカビーン