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トム・フォード

【トム フォード】シグネチャー コレクションの全て

トム・フォード
©TOM FORD
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シグネチャー コレクション

Tom Ford Signature Collection トム・フォードのフレグランスは2つのラインに分かれています。一つは、ハイエンド・フレグランス・ラインである「プライベート ブレンド コレクション」。そして、もう一つは、裸の男女のためのフレグランス・ラインとも言える「シグネチャー コレクション」です。

そして、トム・フォードがブランドのファースト・フレグランスを発表したのは、この「シグネチャー コレクション」の「ブラック オーキッド」からでした。この香りこそが、「シグネチャー コレクション」の真髄であり、その意味は、香りを貴方が選ぶのではなく、香りに貴方が選ばれるかということなのです。

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セックスに最も近いフレグランス・コレクション

©TOM FORD

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世に、このフレグランス・コレクションほど誤解されているものも珍しくありません。一般的には、「シグネチャー コレクション」は「プライベート ブレンド コレクション」よりも、格下であると認識されています。しかし、実際のところは、これは、〝セックスに最も近いフレグランス〟コレクションであり、トム・フォードのファッション・アイテムにも最も近いフレグランス・コレクションなのです。

特に、男性が自分自身の戦闘力を高めていくステルス兵器としての能力はずば抜けています。ただし、この香りを身に纏うためには、靴、ベルト、シャツ、パンツ、ジャケット、腕時計といったアイテムに、かなり上質なものが求められるという難易度が存在します。

つまり、たとえ、どれだけ上手くプチプライスのファッションで小奇麗にまとめていても、このコレクションの恐ろしさは、そういったファッションに対しては、ただ濃厚な悪臭を放つ水に成り果てる所にあるのです。

トム・フォードという男の恐ろしいところは、エスティローダーグループの香水部門の副社長兼クリエイティヴ・ディレクターであるキャリン・コーリーの理解の下で、トム・フォード(もしくは、同格のラグジュアリー・ブランド)を身に纏う男女にのみ、フィットする香りを生み出すことだけを考えて、この「シグネチャー コレクション」を創造した所にあるのです。

つまりは、この香りだけは、本来、トム・フォードのコスメカウンターでは取り扱わず、ブティックでのみ扱うべきフレグランス・コレクションなのです。

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忘れてはならない陰の功労者


トム・フォードの香りの魅力の最大の要素とも言えるのが秀逸なボトル・デザインです。そのイメージは、トム・フォードによるものなのですが、実際に作り出したプロダクト・デザイナーの名についてはほとんど言及されていません。

そのデザイナーの名をデラ・ツァンと申します。台湾系アメリカ人の彼女は元々ラルフ・ローレンのフレグランスのプロダクト・デザインを担当しており、その才を見込まれ、トム・フォードに抜擢された女性でした。彼女がトム・フォード・ビューティのコスメカウンターのディスプレイから全てのデザイン=その世界観を生み出した人なのです。

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シグネチャー コレクション一覧(2006年~2014年)

2006年


ブラック オーキッド

2007年


トム フォード フォーメン

トム フォード フォーメン エクストリーム

2008年


ホワイト パチョリ

2009年


グレイ ベチバー

2011年


バイオレット ブロンド

2012年


トム フォード ノワール

2013年


サハラ ノワール

2014年


ヴェルベット オーキッド

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シグネチャー コレクション一覧(2015年~2022年)

2015年


トム フォード ノワール エクストリーム

ノワール プール ファム

ブラック オーキッド オードトワレ

2016年


ヴェルベット オーキッド ルミエール

オーキッド ソレイユ

2017年


トム フォード ノワール アンスラサイト

2018年


オンブレ レザー

2019年


メタリーク

2020年


ブラック オーキッド パルファム

ボー デ ジュール

2023年


ウード ミネラル 2023年版

カフェ ローズ 2023年版