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【ル ラボ】ベルガモット22(ダフネ・ブジェ)

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ベルガモット22

【特別監修】Le Chercheur de Parfum様

原名:Bergamote 22
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:ダフネ・ブジェ
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円
公式ホームページ:ル ラボ

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白いTシャツのように日常使いできる香り

©LE LABO

2006年3月に発表された10の香水と共に、ル ラボの歴史は始まりました。その記念すべき10の香水のうちのひとつが「ベルガモット22」でした。ウッディ・アロマティックの香りは、ダフネ・ブジェによって調香されました。ちなみにル ラボがニューヨークを中心に世界中のファッショニスタの心を掴むきっかけになったのは、2011年の「サンタル33」によってでした。

「ベルガモット22」の「22」とは、22種の香料により生み出されたという意味を持ちます。

「これはあなたの白いTシャツです。いつも似合っていて、着るのが面倒ではない」そんなコロンを作りたいという創業者二人の想いからこの香りは生まれました。

元々は、「ファイヤーコロン」のコードネームで調香された香りであり、2015年のインタビューでダフネ・ブジェ自身が「個人的には、ベルガモット22をつけるのが好きです。というのも、私は一日中、香水の香りを嗅いでいるので、仕事をしていないときはフレッシュなものをつけたいのです」と答えている、リフレッシュに最適な香りです。

時間が経つと「ネロリ36」と似たようなクリーンな香りになることから、香水らしくない香りが好きな若い男女にも人気があります。

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ルカ・トゥリンが「1」評価した最高のベルガモット

©LE LABO

©LE LABO


ナツメグのピリリとしたスパイスの渦の中で、ベルガモットとグレープフルーツの皮表面の苦味が発泡するようにしてこの香りははじまります。それはアールグレイのような爽やかなベルガモットのエアリー感ではなく、自然のベルガモットが弾けるような、よりリアルな感覚を感じさせてくれます。

すぐにヒリヒリするようなプチグレンが透き通るように温かいアロマティックグリーンな芳香で包み込んでくれます。まだこの香りの影の主役とも言えるオレンジ・ブロッサムは仄かな甘さを漂わせるだけです。

やがて、シトラスがドライダウンする中、グレープフルーツと結びついたベチバーが、レモンのようにスカっとひんやりした酸味を解き放ち、涼しげな森林を思わせるシャープなシダーと清清しく一体化してゆきます。

さらにそこに、ムスクによって蘇りしベルガモットが、スモーキーなアールグレイの甘やかさを広がらせてゆくのです。そんな中、爽やかな甘さを満開にしたオレンジ・ブロッサムと、アンバー、バニラが、温かくも柔らかい太陽の日差しに包まれるような、クリーミーな淡い余韻を香り全体に与えてゆきます。

ある意味、プチグレン+グレープフルーツ+ベチバーによって、本来の天然のベルガモットが持つ魅力を再構築した香りとも言えます。華々しく絶頂に昇りつめた後、賢者のように穏やかな黄金の余韻を湛えていくベルガモットとムスクの愛の交歓の香りです

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「もしこれがベルガモットだというなら、私はファルス・インプディクス(悪臭があるスッポンタケ、男性器に似ている)だ。冴えない、けちくさい、フレッシュグリーンの香水。細字で打った「プレジャーズ」。」と1つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:ベルガモット22
原名:Bergamote 22
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:ダフネ・ブジェ
発表年:2006年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/13,200円、50ml/29,700円、100ml/42,900円
公式ホームページ:ル ラボ


シングルノート:ベルガモット、ベチバー、グレープフルーツ、オレンジ・ブロッサム、プチグレン、ムスク、シダー、バニラ、アンバー、ナツメグ