トンカ
原名:Tonka
種類:オード・パルファム
ブランド:ル クヴォン メゾン ド パルファム
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2024年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/4,950円、100ml/25,300円
公式ホームページ:ル クヴォン メゾン ド パルファム
ル クヴォン メゾン ド パルファムについて

ミニム修道院
ル クヴォン メゾン ド パルファムというブランドのルーツは、ミニム修道院(クヴォン・デ・ミニム)です。元々、日本でもこのブランド名で知られていました。

ルイ・フュイエ
1614年に、南仏・プロヴァンスの丘陵地帯の中心地であるリュベロン地方のマーヌに建立されたミニム修道院は、ルイ・フュイエ(1660-1732)が若き日に教育を得た場所でした。彼は後に太陽王ルイ14世により王室お抱えの植物学者に任命され、未知なる動植物を探求し、南米大陸や世界を旅しました。
そんなルイ・フュイエの世界各地への冒険あふれる旅と植物学における功績を称え、ミニム修道院の伝統と歴史を継承すべく誕生したのがこのブランドです。
クヴォン・デ・ミニムは、元々は、ロクシタンの姉妹ナチュラルスキンケアブランドとして2004年に誕生しました。その価格もロクシタンより3割ほど安く設定されていました。日本上陸は、2012年10月25日に、阪急うめだ本店からでした。
その後、2017年7月にフランスのKRESKグループに買収され、社長のディディエ・タバリーの指揮のもと2018年から、動物由来原料を使わず、動物実験も行わない100パーセントのヴィーガン・フレグランス・ブランドとして再スタートすることになりました。
そして2019年に、引退から復帰したばかりのジャン=クロード・エレナをオルファクティブ・ディレクターに迎え、フレグランス市場への参入を開始しました。現在は、2021年1月1日に、クヴォン・デ・ミニムジャポン株式会社からカインズ株式会社へ事業譲受され、ル クヴォン メゾン ド パルファムに名称が変更されています。
揺るぎなき〝暗黒のグルマン〟の官能の旅へと誘う。

©le couvent maison de parfum
アーモンド、キャンディ、そしてグルマンバニラの豊かな香りが特徴の「トンカ」は、感情を解き放つ万能薬であり、美と甘さへの頌歌です。
ジャン=クロード・エレナ
2021年に『シグネチャー』コレクションとして、オルファクティブ・ディレクターのエレナ自身がはじめて3作品を調香しました。それはエレナの署名が入った香りという意味です。当初7作品が完成していたのですが、さらにその中から3つに厳選されました。
そして、翌2022年に四作目の「ベチバー」、2023年に五作目の「ピオニア」が発売され、2024年に六作目の「トンカ」が発売されました。日本では2025年4月18日から発売されています。
〝暗黒のグルマン〟の旅へと誘う、すべてを〝黒く塗り〟つくす香りは、灼熱の太陽がブラックホールへ飲み込まれていくような、圧倒的な、制圧されていく感覚からはじまります。深い闇の温かさを素肌で愛でるように香りは静かに広がります。
それは炸裂するスイート・オレンジのジューシーな甘さの中に潜むフレッシュな苦みを、ひんやりと冷たいカルダモンと香ばしいアーモンドによって引き出してゆき、まるで揺らめく炎が、陽炎のように素肌の上で踊っていくように、きらめくオーラに包み込まれてゆきます。
すぐにクリーミーなトンカビーンとブラックバニラ、ベンゾインが素肌に投下されてゆきます。彷徨うようにオレンジは、キャラメルのような独特なグルマンの香りで、あなたの中に潜む闇を愛で燃やしてくれます。
やがて闇の中から、立ち上るようにブラックローズ=メイローズ×パチョリの香りが、あなたの背後で鎌を持つブラック・エンジェルのようにたゆたい、すべてをひとまとめにし、揺るぎなき〝暗黒のグルマン〟の官能の旅へと誘ってくれるのです。
香水データ
香水名:トンカ
原名:Tonka
種類:オード・パルファム
ブランド:ル クヴォン メゾン ド パルファム
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2024年
対象性別:ユニセックス
価格:10ml/4,950円、100ml/25,300円
公式ホームページ:ル クヴォン メゾン ド パルファム
トップノート:ブラジル産スイートオレンジ、インド産カルダモン、インド産アーモンド
ミドルノート:ブラジル産ローズ、インドネシア産パチョリ
ラストノート:ブラジル産バニラ、タイ産ベンゾイン、ペルー産トンカビーン