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ジョー・マローン・ロンドン

【ジョー マローン】ローズ ブラッシュ コロン(ニコラ・ボンヌヴィル)

ジョー・マローン・ロンドン
©Jo Malone London
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ローズ ブラッシュ コロン

原名:Rose Blush Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ニコラ・ボンヌヴィル
発表年:2021年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/14,850円

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クルジャンの弟子が生み出した「ローズ」

©Jo Malone London

2021年6月9日から発売されているジョー・マローン・ロンドンのブリット コレクション「マーマレード コレクション」は、以下の4種類の新作の香りと、ペアリングの提案として人気の香り「ブラックベリー & ベイ コロン」をラインナップしています。

  1. タンギー ルバーブ コロン
  2. ローズ ブラッシュ コロン
  3. オレンジ ピール コロン
  4. エルダーフラワー コーディアル コロン


ローズ ブラッシュ コロン」は、2021年にフィルメニッヒ社のニコラ・ボンヌヴィルにより調香されました(かなりのイケメン)。一見、無名の調香師と勘違いしてしまうニコラは、フランシス・クルジャンの弟子であり、2015年に弱冠25歳にしてパルファン・ロジーヌ パリのために「ミュゲ ド ロジーヌ」を生み出した新進気鋭の調香師です。2019年にはアクア・ディ・パルマで「サクラ」も調香しています。

そんな彼がはじめてジョー・マローンに登場したのでした。

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ローズ風スイーツと薔薇の花束を同時に感じさせる香り

©Jo Malone London

透明感のあるゼリー状の風合いを出すために多くの作業を行いました。この香りは非常にチャレンジ精神を要した香りです。なぜならローズから抽出した精油は通常少し蜂蜜のようであり、少しスパイシーだからです。そのため古風な印象が与えられるのです。

私たちはローズの花びらそのもののフレッシュさを追求し、トップノートにバジルの葉をほのかに加えることで、グリーンでハーブのようなひねりをきかせました。

ニコラ・ボンヌヴィル

バジルグランベールが爽やかにアロマティックな風に乗り、ローズガーデンに彷徨いこむようにしてこの香りははじまります。このローズガーデンは18世紀のフランスのブルボン朝時代のローズガーデンのようです。

非常に気品のある華やかなローズの香りが広がる中、ローズの花びらがライチと蜂蜜で味付けされた甘酸っぱいゼラチンによってゼリー状になり、肌に塗りこめられ、馴染み良く浸透してゆきます。それはまるでローズガーデンで身も心も芳醇なローズの香りに包まれながら、アフタヌーンティーを楽しむような至福のひと時のようです。

バジルはあくまで背景に留まり、ローズのグリーンの側面を支える役割に徹しています。

ロジーヌで磨き上げたニコラの「ローズの貴公子」ぶりが遺憾なく発揮されています。まさに薔薇の花束を愛する人から手渡しされた瞬間がこの香りにもはっきりと存在するのです。ローズ風味のスイーツと薔薇の花束を同時に連想させる凄い香りです。

やがて、パウダリーでメランコリーなホワイトムスクが優しくローズガーデンを包み込み、優雅な香りの余韻を残してくれます。

この香りの基本的な理念は、「レッドローズ コロン」と「ピオニー & ブラッシュ スエード コロン」の間に生まれた新世代のクラシックローズの香りで間違いないと思います。

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香水データ

香水名:ローズ ブラッシュ コロン
原名:Rose Blush Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ニコラ・ボンヌヴィル
発表年:2021年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/14,850円


トップノート:バジル
ミドルノート:ローズ
ラストノート:ホワイトムスク