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pallumer パリュメール本店 代官山【全国香水聖地巡礼超ガイド2025】

東京
© Kohshi Co.
東京
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pallumer パリュメール本店 代官山

聖地評価:ニツ星
代官山駅と恵比寿駅と渋谷駅を直線で結んだゴールデン・トライアングルの真ん中に存在する『pallumer代官山本店』は、インバウンドに大人気の日本のメゾンフレグランスブランド「KOHSHI」がフルラインナップで揃っている旗艦店です。

場所 東京・代官山
住所 東京都渋谷区代官山町14-2 ワイエム代官山Ⅱ1階
電話 03-6455-2867

日本国内でのインバウンド人気に手ごたえを感じ、ドバイ・パリなどの世界進出を視野に入れ、勢いに乗っている日本のメゾンフレグランスブランド「KOHSHI」の旗艦店『pallumer代官山本店』は〝オペラハウスの舞台をイメージした〟という独特な店舗デザインが魅力的な「ノンフィクション 代官山」に匹敵する代官山の〝香りのデートスポット〟です。「スプリングバレーブルワリー東京」「カフェ アクイーユ 恵比寿店」「DOLCE TACUBO」など最強デートスポットも近し。
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日本で活躍している現役香水調香師トップ3のうちの一人のお店

© Kohshi Co.

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2010年に元LUSHの調香師・松野秀至さんが創業した株式会社『香師』が2021年7月21日にオープンした旗艦店『pallumer代官山本店』は、メゾンフレグランスブランドとしてローンチしている「KOHSHI」の約90作品がフルラインナップで揃っているお店です。

〝pallumer(パリュメール)〟とは、フランス語で火をつけるという意味の〝allumer〟、香水を意味する〝parfum〟を掛け合わせた造語です。

ちなみに松野秀至さんは、今、日本で活躍している現役香水調香師トップ3のうちの一人と言われています。他の二人は「パルファン サトリ」の大沢さとりさんと「R fragrance」の村井千尋さんです。

ジョー・マローンやビュリー、LE LABOとは体感的に逆方向にある店舗ですが、「スプリングバレーブルワリー東京」「カフェ アクイーユ 恵比寿店」「DOLCE TACUBO」など都内でも有数のオシャレなカフェやスイーツ・スポットが集まっている所なので、地方の方にとっても、行く価値のある場所です。

2025年3月に京都・四条に二号店がオープンしたことからもこのブランドの勢いが窺えます。

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まだまだ過小評価されているメゾンフレグランスブランド

© Kohshi Co.

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日本発のメゾンフレグランスブランド KOHSHIは、コウシ(9作品)、ラ・エリタージュ(3作品)、キレーサ(80作品、全108作品で完結する予定)の3シリーズで展開されています。

インバウンドやZ世代に人気があるのは、その独特な世界観ゆえでしょう。

特に〝香りを通じて「日常生活の中での不安や葛藤をかき消し、日々の生活に彩りを持たせて欲しい」という思いを込め、優美で繊細な香りから、複雑で個性的な香りまで、幅広いタイプの香水を創り出している〟というキレーサの香りの世界観がユニークです。

ここでカイエデモードが特に気になっているいくつかの香りの公式文を羅列してゆきます。

カイエデモードが実際に松野さんにお会いして感じたのは、ひとつひとつの香りの世界観がユニークなので、じっくりと解説文やイメージ画像を見ながら、KOHSHIワールドに浸って頂きたいということです。ロートについた香りを片っ端から軽く香っていくよりも、前もってウェブサイトでターゲットを絞っていった方が、どの香りも個性的なので、嗅覚がバグらないと思います。

公式ウェブサイトに掲載されている、それぞれの香りのイメージ画像がとても興味深い。© Kohshi Co.

1.「absinthe fraise」中毒性のある禁断のお酒アブサンに、人を魅了する悪魔の果実、苺を漬け込んだ。後戻りができない入り口に足を踏み入れた瞬間、心と身体は支配される。

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2.「alliance」高貴な甘さを持つイチジクにブラックティーの渋みが加わり、ローズ・ジャスミンが可憐で凛とした女性を思わせる。

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3.「amande brûlée」カスタードクリームの芳醇な甘さや、表面をパリッと焦がしたカラメルソース、アーモンドの絶妙なハーモニーが口いっぱいに広がる。

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4.「angel ladder」雲の上から下ろされた光の階段。天使の梯子はすべての人に架けられている。

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5.「brainwashing」チェリーブロッサムと梅の凛とした香り。木の枝を支える立派な支柱は、木々を操っているように見える。

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6.「carte au trésor」屋根裏部屋に埃まみれになった箱を発見した。その中には、薄汚れていて今にも朽ちてしまいそうな一枚の宝の地図が。朽ちた地図をフェヌグリーク・オークモスで表し、アーモイズ・バニラが冒険へのドキドキを掻き立てる。

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7.「chaos」もやもやと月と暗闇が入り混じる様子を「黒い水仙」で表し、形がはっきりわからない月は、モンスターへ移りゆく。

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8.「chemin」いつもの通り道に開業したアイスクリーム屋さん。私の大好きなチョコミント。

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9.「dimcherry」夜咲き乱れ、桜の花とアルメニアンウッドが、花魁の妖艶さを感じる。相手を選り好む花魁か、誰にでも春をひさぐ遊女になるか。

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10.「endormi」まだか、まだかと待ち焦がれる、眠っているワインたち。熟成しているワインは、甘く芳しい葡萄とオーク材のワイン樽のハーモニー。

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11.「gants de suède」スエードの手袋を身に纏い、颯爽と歩く。スパイスのセロリシードとサフランが気品あふれ、スタイリッシュさと煌びやかさを演出し、スエード生地の風合いも感じる香り。

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12.「hangover」ブランデーの一種『コニャック』をグリーンコニャックとホワイトコニャックで表し、ローズやタバックで芳醇さと渋みを表した香り。

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13.「innocent」汚れを知らない無垢なホワイトローズ。朝の清々しい陽の光に照らされたホワイトフローラルのミュゲとガーデニアの雫を思わせる。瑞々しくて透明感のある香調から、バニラが優しく甘く包み込む。

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14.「invisible man」透明人間になりたい。限りなく透明感のあるタイムホワイト・ハーバル・アルデハイド、躍動感のあるミュゲ・タバックがそんな願望を叶えてくれる。

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15.「natsumatsuri」待ちに待った夏祭り!!といえばラムネ。氷でキンキンに冷えたラムネを、喉を鳴らしながら飲み干す。

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16.「snow fantasy」甘々のペロペロキャンディーやマシュマロの街。そこは子供たちの楽園。グミを詰めて列車は走る。

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17.「stomach」ピンクのチョコを纏ったドーナツ。蜂蜜とバニラの美味しい甘さにより、別腹が作動する。

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18.「strut along」毛皮を羽織り風を切って歩く女性。爽快な風をフレッシュなレモンとベルガモットで表し、バニラとハニーの甘さとイリスの優雅な香りが広がる。

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19.「swank」私の足を見て!綺麗でしょと足を見せびらかす。カシスとハーバルのユーカリで、細くしなやかな足を表現した香り。

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20.「taian」戦国時代から茶人の千利休が、現代2023年にやってきた。喫茶店で働く、千利休は「抹茶ラテ」を淹れる。

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21.「vainly」甘くとろけるビターなチョコレートを青色に煌めくジャーマンカモミールとローズで表現。高級リキュールのような香りのダバナが、レザーとタバックで渋みのある香りに変化する。