ウード エソンシエル
原名:Oud Essentiel
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2024年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/28,270円
公式ホームページ:ゲラン
官能的なレザーの風に吹かれる〝最も危険なウード〟
2024年10月に、ゲラン帝国より発売が開始された新しいコレクション『アプソリュ アレゴリア』は、通常のアクア・アレゴリアが描いてきた庭園の香りの究極形態としての〝花々の咲き誇る、贅を尽くした黄昏の夕闇に包まれた中東の楽園〟をテーマにした〈完全無欠のアレゴリア〉です。
6種の香りのうちの5種は、2014年から当時ゲランのクリエイティヴ・ディレクターだったシルヴェーヌ・ ドゥラクルトにより生み出された(2022年まで)、中東の市場向けに生み出された高級ライン『レ アブソリュ ドリエント(オリエントの決定版) 』が転生した香りです。
そのうちのひとつである「ウード エソンシエル」(最も危険なウード)は、元々2017年に、ゲランの五代目調香師ティエリー・ワッサーにより調香された香りです。
ほほえむ弥勒菩薩の香り
「ウード エソンシエル」は、ウードウッドという香水の伝説的な素材に捧げられた頌歌です。ローズとレザーの繊細な錬金術を通じて、そのセンシュアルな香りの全貌が明らかになるのです。
ティエリー・ワッサー
きびしい冬を幾度も乗り越え、氷よりも鉄よりももっと鋭い〝香りの樹〟から採取(もしくはイメージして合成)された力強いウード・エッセンスを主役に、気品あふれるスパイシーなサフランにゼラニウムが溶け合い、センシュアルなレザーの風が吹き、ウードの激情をなだめるようにしてこの香りははじまります。
御堂の中で冷え切った弥勒菩薩像が、ふいに温かいウードの熱気に包まれていくような神秘的なムードが漂っています。そして、涼しげなシダーに暗闇の中でなめらかなグリーンローズが遭遇し、フレッシュで温かな空気が生み出され、激情のウードに微笑をもたらしていきます。
あらゆる香料を呑み込んでしまいがちなウードが、ガイアックウッドのスモーキーウッディな香りにより和らげられながら、レザー、ローズ、サフランと見事な調和を生み出していることがこの香りの持つ〝神秘性〟の謎だと思います。間違いなくこの弥勒菩薩像も、微笑んでいるはずです。
香水データ
香水名:ウード エソンシエル
原名:Oud Essentiel
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2024年
対象性別:ユニセックス
価格:125ml/28,270円
公式ホームページ:ゲラン
シングルノート:ウード、ローズ、レザー