ダイアナ・ロスとプリンセス・ダイアナ
「ダーティー・ダイアナ」 1988年4月リリース。全米第1位/全英第4位
私は彼女に夢中です。彼女は私の母であり、恋人であり、姉であり、すべてなんです。
『ムーンウォーク マイケル・ジャクソン自伝』
上記の文章の中の「彼女」とは、ダイアナ・ロスのことです。マイケル・ジャクソンは、ジャクソン5時代に一時、ダイアナ・ロスの自宅に居候していました。この時、彼は後のソロ活動に役立つ色々な教えと、ディズニーランドに連れて行ってもらったりした心の安らぎを得ることになります。
「ダーティー・ダイアナ」は、アルバム『BAD』(プロデュースはマイケル・ジャクソンとクインシー・ジョーンズ)からの第5弾シングルです。作詞・作曲はマイケル自身です。そして、この曲は、明確にマイケルのダイアナ・ロスに対する心の葛藤を歌にしたものでした(もちろん公式には、そうではないと否定されており、ダイアナ・ロス自身もコンサートでカバーしています)この曲により、前代未聞の同一アルバムからの5曲連続1位を達成しました。
この『ビート・イット』のようなハードロックテイストの曲のギター・ソロを担当したのが、スティーヴ・スティーヴンス(ビリー・アイドルのギタリスト)でした。
1988年7月16日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたバッド・ワールドツアーにおいて、マイケル・ジャクソンは、ダイアナ元妃(1961-1997)と初めて会います。コンサートの前に、ダイアナ元妃は、マイケルをそっと端っこに寄せて、「ダーティー・ダイアナは歌うんですよね?」と尋ね悪戯っぽく笑みを浮かべました。
先ほどまでの畏まった雰囲気とは全く違うダイアナ妃のくだけた雰囲気にすっかり魅力されたマイケルは「いいえ。あなたの名前なので失礼に当たるので・・・」とモジモジとしていると、「あの曲を楽しみにしてたのよ」と言ってまた笑みを浮かべたといいます。そして、コンサートで急遽この曲は歌われることになったのでした。
マイケル・ジャクソン・ルック18 アンドロギュヌススタイル
- バッド・ワールドツアー(1987年9月~1989年1月)にて着用
- ブラック・スパンデックス・シャツ。所々にレザーとスタッズ。
- 黒パンツ。たくさんのバックル
- 片手だけバックル付きブラックグローブ。スタッズ付き
- スタッズ付きブラックシューズ