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香十 二寧坂【全国香水聖地巡礼超ガイド2025】

関西・名古屋
©Koju
関西・名古屋
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香十 二寧坂

聖地評価:ニツ星
お香を扱う数々の店舗の中でも、こちらの男性店長様ほど素敵な『お香の案内人』はおられないでしょう。高台寺と清水寺を繋ぐ二寧坂にあるため、インバウンドのお客様が殺到している時間帯もあり、三ツ星認定しておりませんが、限りなく三ツ星に近い『お香の聖地』です。

場所 京都・二寧坂
住所 京都府京都市東山区桝屋町349-8
電話 075-551-0285

2023年から2024年にかけて、空前の香水ブームの中、多くの香水愛好家たちは、日々磨き上げられていく嗅覚によって、ごく自然の流れとして、日本の〝香りの文化〟にも興味を持つようになりました。

そんなお香に興味を持ち始めた皆様に最初に会って欲しい方が、京都の二寧坂にある『お香の聖地』香十の男性店長様です。

焚きはじめは辛く感じるのですが、少し離れると甘さを感じるのです」「素晴らしいお香の特徴は、煙が言葉を語るように揺らめきます」この方の 〝お香に対する愛〟の伝わる接客をぜひ一度体験してみてください。

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日本でいちばん素敵な〝お香の接客〟が体験できるお店

香十 二寧坂 ©Koju

香十 二寧坂 ©Koju

京都に旅行や出張に行くと必ず立ち寄りたい場所のひとつ、それが二寧坂です。清水寺と高台寺を結ぶこの石畳の坂の真ん中にあるのが「香十 二寧坂」です。2016年4月5日にオープンした線香、お香、香木、香水の専門店であり、2019年には、銀座に本店がオープンしています。

この「香十」とは、実は線香、お香、香木等の和の香りのマーケットシェアの半分を占める日本香堂が運営している店舗です(日本香堂とは、1575年に創業し、1965年に線香「青雲」のヒットによりその名を日本全国に轟かせました)。

多くの線香・お香製造メーカーが、「お香はお香である」と香水に対して距離を置く中、上質な香原料を使用し、お香専門店らしい他にはない「お香」や「香木」をおもわせる香水『ジュエモン』や、伝説の『TOBALI トバリ』、そして『サウザンドカラーズ』や『キトワ』といった傘下ブランドを持ち、積極的に〝和の香水〟を生み出しています。

つまり鎖国していた〝閉鎖的な和の香り〟の業界を開国した、ひとつ突き抜けた存在なのです。

この「香十 二寧坂」の素晴らしさは、京都の魅力がたっぷり詰まった風情あふれる店舗と同じくらいに、お香の素晴らしさを教えてくださる〝店長様〟の存在にあります。

通常、お香を販売している店舗において、接客とは、ただ線香に火をつけて隣に立って判断を待つ「静かなる接客」であり、場所柄それで当然なんだと思っていました。しかし、この〝店長様〟の接客を経験してから、そういった「静かなる接客」が〝お香=退屈〟という潜在的なイメージを生み出していることに気づかされました。

この方の接客は、〝静かなる接客〟なのですが、「静かに佇む」ではなく「静かに心地よく伝えてくださる」接客なのです。色々今まで聞いたことのないアプローチで、ひとつひとつの線香やお香について説明して下さります。特に以下の二つの言葉に衝撃を受けました。

焚きはじめは辛く感じるのですが、少し離れると甘さを感じるのです

素晴らしいお香の特徴は、煙が言葉を語るように揺らめきます

他にも、目からウロコの名文句のオンパレードです。「静けさの中に温かさと愛」を感じさせる〝強い香りに対する愛〟をこの方のお言葉から感じました。さらに香十オリジナルの香水(オードトワレ)の『ジュエモン』についての説明も、香水についての確かな知識を感じさせる愛に満ちた説明をして下さります。

私自身お香・線香・香木に対して初心者だからこそ、これは断言できるのですが、香水が大好きな方で、お香にも興味を持ちはじめた方にまず最初に会って欲しい方です。

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香水を愛せるあなたは、お香も愛さずにいられないはず。

香十 二寧坂 ©Koju

香十 二寧坂 ©Koju

香十オリジナルのオードトワレブランド『ジュエモン』 ©Koju

お香の専門店である「香十 二寧坂」を香水の聖地としてご紹介させて頂く理由は、香十オリジナルのオードトワレブランド『ジュエモン』の存在があるだけではありません。

あまりに〝店長様〟のこのブランドの香りの説明が素晴らしいので、「どのようにして香水の表現力を学ばれたのですか?」とお聞きしたところ、「ル シヤージュ京都」の米倉さんのインスタライブを拝見して勉強しました。と仰ったところにあります。

あれだけ素敵なお香についての説明をされるこの方が、〝香水を説明するからには一流から学ばないとだめですよね〟と、丁寧に敬意を持って香水に向き合われている姿勢が、『ジュエモン』のそれぞれの香りの説明の素晴らしさにつながっているのだと実感しました。

だからこそ、ここは文句なしの聖地であり、香水を愛する人にとって、お香の魅力をはじめて知るに相応しい場所だと考えたのです。

さらに、もう一点、「香十 二寧坂」のすごい所は、『TOBALI トバリ』や『キトワ』がローンチされた時、つねに最初にその商品が発表される〝日本香堂の香りの発表の発信基地〟でもあるという点からなのです。

ちなみに、現在は、元資生堂の調香師によって生み出された『Yohaku』の商品がフルラインナップで展示されています。そして、こちらについても〝店長様〟の素敵な香りのものがたりをお聞きすることが出来ます。

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京都お香聖地巡礼ルート2025

©サンガインセンス

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四条駅
  1. Lisn(松栄堂の入門編)
  2. 香彩堂(穴場)
烏丸御池駅
  1. 林龍昇堂(上級編)
  2. 山田松香木店(聖地)
  3. 松栄堂本店(聖地)
  4. サンガインセンス(新感覚)
京都市役所前駅
  1. 聞香処(鳩居堂)
二寧坂
  1. 香十(聖地)
京都駅
  1. 薫玉堂(聖地)