インセンス & セドラ コロン インテンス
原名:Incense & Cedrat Cologne Intense
種類:コロン・インテンス
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:マリー・サラマーニュ
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/15,120円、100ml/23,220円
柑橘系の香りに静謐さを与えるエリクサー
インセンス(お香)は色々な顔を持ちます。私の挑戦は、それぞれの顔を生かし、暗くなりがちなインセンスの性質を飼いならすことでした。
マリー・サラマーニュ
2015年に発売された「インセンス & セドラ コロン インテンス」は、廃盤されたものも含めると、コロン・インテンス第九弾となります。オリエンタル・ウッディの香りは、マリー・サラマーニュにより調香されました。2020年に廃盤となりました。
環境を傷つけることなく香りを再現する「ネイチャープリント技術」(密封状態においた花や他の芳香体から香りを〝ヘッドスペース〟として自然のままの香りを分析し、〝自然さを損なわないように再現〟する高度な技術。フィルメニッヒ社)を香水で初めて採用したという香り。
オマーンのイエメン国境近くのドファール地方のボスウェリア・サクラから採れる高品質なフランキンセンス(乳香)のお香の静謐さの中に、ペッパーとエレミが絡み合うエスニック・テンプルな非常に幻想的なトップノートからはじまります。
ベースのセドラは、フレッシュなエレミに溶け込んでゆき香りに新鮮さを生み出す役割に終始します。どうやらこの香りは、お香と柑橘がバーストする香りではなく、澄んだ空気の中に漂うお香のイメージを演出する香りのようです。
やがて、ミドルにおいて、ベンゾインとラブダナムがフランキンセンスと重なり合うように、香り全体に甘さと温かさを与えていきます。
つまりこの香りの根幹は、フランキンセンスの香りを豊かなために使用されたエレミ、ベンゾイン、ラブダナムの三重奏にあるということなのです。
単体ではほとんど存在感を示さないセドラが真骨頂を発揮するのは、柑橘系の香りとコンバインした時です。特に「ライム バジル&マンダリン」か「ウード&ベルガモット」とのコンバイニングが相性が良いのですが、あらゆるブランドの柑橘系の香りに、静謐さを与える「エリクサー」とも言えます。
香水データ
香水名:インセンス & セドラ コロン インテンス
原名:Incense & Cedrat Cologne Intense
種類:コロン・インテンス
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:マリー・サラマーニュ
発表年:2015年(日本販売終了)
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/15,120円、100ml/23,220円
トップノート:オマーン産フランキンセンス、エレミ、ペッパー
ミドルノート:ベンゾイン、ラブダナム
ラストノート:セドラ、ベチバー