フレッシュクチュール
原名:Fresh Couture
種類:オード・トワレ
ブランド:モスキーノ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2015年
対象性別:女性
価格:50ml/12,320円
販売代理店ホームページ:KAWABE
ウィンデックスのガラスクリーナーから想起されたボトル
2013年10月にモスキーノのクリエイティブ・ディレクターに就任したジェレミー・スコット(1974-)は、2014年2月にファースト・コレクションを発表した後、「トイ」という香りを発表しました。一見するとテディベアのぬいぐるみのようなボトルデザインが特徴的な香りでした。
「フレッシュクチュール」は、ジェレミー体制のモスキーノにおける第二弾フレグランスとして、2015年10月に発売されました(日本では2016年4月に発売)。
それは2016年SSコレクションからインスパイアされた香りでした。実に堂々とした悪趣味の極みとも言えます。ウィンデックスのガラスクリーナーからインスパイアされたフルーティーフローラルの香りは、アルベルト・モリヤスにより調香されました。
さあ、あなたの肌をクリーンしていきましょう
一家に一本は置いてあるガラスクリーナーに見えるこのスプレーをプッシュすると(ちなみに赤いノズルはお飾りです)、フレッシュなベルガモットとマンダリンが、エキゾチックな甘さのイランイランと混ざり合いながら細かく弾けだします。
早くもアンブロックスを感じさせる、どこかオレンジのようなレモンの香りがします。
それはもっとも日常的で平凡なものから生み出される、非日常的で高価な柑橘の爆発というコンセプトを楽しむ香りなのです。つまりは憧れる要素のまったくない平凡なものに、贅沢なオートクチュールの感覚を詰め込んでいくというモスキーノらしい悪巧みです。
すぐにジューシーに砂糖漬けされたラズベリーの甘酸っぱいフルーツキャンディーのような芳香が広がってゆきます。
そこに間違って誘い込まれたように、凛としたシャープなピオニーとローズ、そして、爽やかな洋梨のようなオスマンサスが刺激的なコントラストを生み出してゆきます。やがて、パチョリが加わり、香りは温かなフルーティーフローラルの高揚感に包まれてゆくのです。
そして、アンブロックスとシダーウッドにより、クリーンでフレッシュムスキーな余韻を残しながら肌に溶け込んでいくのです。
キャンペーン・ビジュアルを手がけたのは伝説的ファッション・フォトグラファーであるスティーヴン・マイゼルでした。そして、キャンペーン・モデルは当時50歳のリンダ・エヴァンジェリスタ(1965-)がつとめました。
香水データ
香水名:フレッシュクチュール
原名:Fresh Couture
種類:オード・トワレ
ブランド:モスキーノ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2015年
対象性別:女性
価格:30ml/6,380円、50ml/9,020円、100ml/11,880円
販売代理店ホームページ:KAWABE
トップノート:マンダリン、ベルガモット、イランイラン
ミドルノート:ホワイトピオニー、オスマンサス、ラズベリー
ラストノート:シダーウッド、ホワイトパチョリ、アンブロックス