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カイエデモード香水図鑑より感謝申し上げます|2025年8月23日

2025年8月21日~22日終日に渡りご寄付を募らせて頂きました。日本の香水文化を豊かにしていくお手伝いを微力ながらしていきたいというカイエデモードの活動に対し、多くの方々の賛同を頂き、心より感謝申し上げます。併せて改めて、今までご支援頂いている皆様にも、この場にて感謝申し上げます。

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【エルメス】オー ドランジュ ヴェルト(ジャン=クロード・エレナ)

エルメス
©Hermès
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オー ドランジュ ヴェルト

原名:Eau d’Orange Verte
種類:オーデコロン
ブランド:エルメス
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2009年(オリジナルは1979年)
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/18,480円、200ml/25,080円、400ml/28,930円
公式ホームページ:エルメス

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エルメスの最初のコロン=オレンジコロン

©Hermès

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「オー ドランジュ ヴェルト」は、だれもが自分自身の中に持っている〝星の王子様〟の香りです。

ジャン=クロード・エレナ

エルメスの「オー ドランジュ ヴェルト」の歴史は、1979年にフランソワーズ・キャロンが調香したエルメス最初のコロン「オーデ コロン ドゥ エルメス」から始まります。

バラの香りがする朝露にぬれた森の緑をイメージして、マンダリンオレンジ、ベルガモット、レモンといったシトラスとミント、ブラックカラントバッド、ジャスミン、オークモス、パチョリによって構成されたシトラスシプレのこのオーデコロンは、1997年に現在の名前となりました。〝Verte〟とは、フランス語で緑を意味します。

独特の個性を持つこのコロンの唯一の短所であった、香りの持ちの悪さを、2004年にジャン・ギシャールが「コンセントレ ドランジュ ヴェルト」として改善しました。かなりパンチのあるオリジナルに忠実なこのヴァージョンは人気がありました。

そして、エルメスのコロン発売30周年を記念し、2009年4月30日に『コロン エルメス』が発売され、その三作品のうちの一つとして、ジャン=クロード・エレナは現代風にアレンジされ「オー ドランジュ ヴェルト」がリニューアル販売されることになりました。

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エルメスのオレンジに愛される香り

©Hermès

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夏の輝く朝に鳴り渡る吹奏楽のように、ピリッと酸味の効いたフレッシュなレモンとマンダリンが太陽に向かって煌くように、この香りははじまります。すぐに、苦いベルガモットとプチグレン、ミントも加わり、香りではなく、清々しいシャープなグリーンの情景を連想させる純粋なシトラスシャワーが広がってゆきます。

まさに幸福に、歓喜に、そして輝きに満ちた天使のようなオレンジの高揚感に包まれていくようです。やがて、オークモスとパチョリが、シトラスと森の世界へと導いてくれます。

そして、酔わせるようなブラックカラントとパパイヤ、マンゴーが注ぎ込まれ、決して熟することのないオレンジのジューシーな甘酸っぱさを支えてゆくのです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「「コンセントレ」をかなり薄めたように見えるが、嗅いでみると「コローニュ」に近く、よりウッディ調で、トップはライムが弱い。よいコロンだ」と4つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:オードランジュヴェルト
原名:Eau d’Orange Verte
種類:オーデコロン
ブランド:エルメス
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表年:2009年(オリジナルは1979年)
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/18,480円、200ml/25,080円、400ml/28,930円
公式ホームページ:エルメス


シングルノート:アマルフィ・レモン、マンダリンオレンジ、ミント、ブラックカラント、パパイヤ、マンゴー、オークモス、パチョリ