ビザーンス(2019年版)
香水名:ビザーンス(2019年版)
原名:Byzance
種類:オード・パルファム
ブランド:ロシャス
調香師:モーリス・ルーセル、アリエノール・マスネ
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:日本未発売
21世紀に蘇えるビザンティン帝国
2019年11月、インターパルファムが買収した新生ロシャスから、完全リニューアルされた「ビザーンス」が発売されることになりました。オリジナルの方は、ニコラ・マムーナスと、アルベルト・モリヤスにより調香されたのですが、こちらは、モーリス・ルーセルとアリエノール・マスネにより調香されました。
紀元前753年からはじまるローマ帝国の終焉、ビザンティン帝国を滅ぼした21歳の青年の輝くような美しさ、最後のローマ帝国皇帝コンスタンティノス11世の滅びの美学を、21世紀の感性で、上質なアニメーションによって再現したような〝フェアリーテール〟の要素も組み込まれた香りです。
それは極めてドラマティックにはじまります。爽やかにベルガモットが弾け、みずみずしい洋ナシが包み込んでいく中で、パステルカラーのピーチが香り全体を満たしてゆきます(不思議なピーチ=スパイシーなピーチ)。
すぐにネロリが現われ、クリーミーかつ冷たいバニラと共に香り全体に甘く浸透してゆきます。この香りが、大人の寓話であることを教えてくれるのはここからです。背景にフランキンセンスとブロンズウッドのスモーキーさがこの香りをフルーティーでフレッシュなものから、ほのかに甘くて温かみのあるものへと変化させてゆくのです。
やがて、香りの中にフリージアとローズの花が明るく咲き誇ります。そして、魔法の粉のようなヘリオトロープが現われます。
ドライダウンに向かい存在感を強くするヘリオトロープに、アンバリースモーキーなムスクが溶け込むことによって、肌が軽く浮遊するような感覚を覚える中、黄金のドレスを天から降らせるように空前絶後の柔らかな輝きで全ては包み込まれてゆくのです。
完全犯罪のように完璧にウェアラブルな東と西の架け橋となる香りです。それでいて個性もあり、ドラマティックな精神まで兼ね備えています。
日本でも是非、販売して欲しい香りです。オリジナルの荘厳さとはまた違った、荘厳さを持つ、まさに21世紀に蘇えりしビザンティン帝国の香りです。
キャンペーン・モデルは、『勝手にしやがれ』などで有名なフランスを代表する俳優ジャン=ポール・ベルモンドを祖父に持つ神星アナベル・ベルモンドが起用されています。
香水データ
香水名:ビザーンス(2019年版)
原名:Byzance
種類:オード・パルファム
ブランド:ロシャス
調香師:モーリス・ルーセル、アリエノール・マスネ
発表年:2019年
対象性別:女性
価格:日本未発売
トップノート:洋ナシ、ベルガモット、ネロリ
ミドルノート:ヘリオトロープ、フリージア、ローズ
ラストノート:バニラ、ブロンズウッド、ムスク